院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ジェネリック医薬品

2007-03-14 08:36:29 | Weblog
 俳優の高橋秀樹さんがジェネリック医薬品のCMに出ている。

 「成分が同じで、効能が同じ医薬品ですが、値段が安い」と彼は宣伝している。沢井製薬の宣伝である。

 この宣伝は、「成分が同じ」という点に嘘はないだろう。しかし「効能が同じ」という部分は誇大宣伝である。

 なぜなら、元の医薬品は臨床試験をしてあるが、ジェネリック医薬品は臨床試験を省いているからである。つまり「効能が同じ」という立証がされていないのである。

 「成分が同じ、効能も同じ」なら、なぜ安いのだろうか?そこに疑問を感じて欲しい。

 要するに医薬品に対する「信用」が、ジェネリック医薬品は元の医薬品より落ちるのだ。

 「成分が同じ、効能も同じ」なら、安いはずがない。ジェネリック医薬品は「信用」が少ない分だけ値段が安いのだ。

 「信用」が価格に反映するのは、金融機関の貸出金利が「信用」が少ないと高くなることを見れば、明らかである。これは経済原理である。