院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

後進国の飢餓

2008-01-25 08:28:39 | Weblog
 私は戦後生まれである。いわゆる団塊の世代の最後であって、この世代は食糧難を経験していない。

 明日の食べ物に困ったという話は、物語の中でしか知らない。一方で、これも報道で知ったことであるが、後進国には飢餓があるという。

 私たちが日々、食べ物を捨てたり腐らせたりしているのに、別に地域に飢餓がある。青臭い正義をふりかざす歳ではないが、これはやっぱりおかしい。何とかしたい。

 手っ取り早いのは食糧支援である。だが、この方法は現地人の労働意欲を削いでしまい、現地人はいつまでも食糧支援から抜け出せなくなるという。

 だから、食料の生産の支援、つまり井戸掘り、灌漑、農耕方法などを教えるのが先決だと主張して、実践している人々がいる。これは立派なことだと思う。

 ただ、それをもっとも邪魔するのは民族紛争だそうだ。こればかりはどんなNPOでも介入できない。

 紛争は収まるのを待つよりない。わが国だって400年前には内乱(戦国時代)をやっていたのだ。戊辰戦争も100前にあった内乱である。

 民族紛争が収まるには、あと100年が必要だと考えたほうがよさそうだ。