院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

似非エコ運動

2008-08-07 08:34:22 | Weblog
 先日、関西に行ったとき、スーパーで買い物をしたらレジ袋料を5円取られた。その5円はどこへ行くのだろうか?ちゃんとエコ活動の財源に使われるのだろうか?

 この欄で、しつこく批判してきたが、今回も根拠を述べて現在の似非エコ運動を批判する。

 レジ袋追放運動は、まったく非エコである。レジ袋は原油の廃液から作る。廃液は燃やされる。しかし、いったんレジ袋にして利用して、最後はゴミ袋にして燃やせば、廃液をそのまま燃やすよりよほどエコである。

 マイバッグを作るのに、どれだけの燃料がかかるか?概算だが、レジ袋数百枚ほどの原油を消費するだろう。

 最近ではブランド物のマイバッグもあるらしく、ばかばかしくて開いた口が塞がらない。

 次に割り箸排斥運動であるが、これもばかばかしい。割り箸の99%は中国で作られる。その材料の木材は60%がロシアからの輸入である。日本の割り箸が、ロシアの森林を破壊するという者がいるが、これはためにする議論である。

 割り箸は、森林国日本の間伐材で作れるという。間伐は森林を保護するのに重要な作業である。だから、間伐材をただ燃やすのではなく、いったん割り箸にしてから燃やすのはは、きわめてエコ的な行為なのである。

 マイ箸というのが、これも愚かである。プラスチック製なら原油を使うし、そもそも洗うのに世界で不足が心配される水を大量に使う。

 あまりにばかばかしい似非エコ運動を、行政もマスコミもこぞって応援しているので、世の中こんなものなのかなと嘆息するしかない。