院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

世界3大数学者

2008-08-17 08:10:09 | Weblog
 歴史的に、世界3大数学者を挙げろといわれれば、アルキメデス、ニュートン、ガウスだろう。

 アルキメデスは2000年以上前に、円周率の近似値を計算していた。

 ニュートンは微積分、万有引力の法則を見つけていた。

 ガウスは、天文学、曲線論、複素関数論、楕円関数論に大きな業績を残し、ガウス分布(正規分布)の発見者であり、現代の数学、物理学、生物学への貢献は計り知れない。

 私は、アルキメデスは古代人として別格として、ニュートンを3大数学者に入れるのはどうかと思う。当時はなぜ磁力が存在するのか、引力が存在するのかが考えられていた時代である。

 そこで、ニュートンは存在するものの原因を問うても仕方がないから、その法則性に着目して、ニュートン力学を確立した。でも、いまだに磁力や重力がなぜ存在するのかは分かっていないのである。

 ニュートンは微積分学を打ち立てたと言うが、おなじころライプニッツも同様な考察をしている。だから、私にとっては、ニュートンは3大数学者に入れにくい人物である。

 ニュートンの代わりに、3大数学者の一人を挙げれば、それはフォン・ノイマンである。ノイマンは、少なくとも現代の物理学とコンピュータ技術に多大な影響を与えた。歴史的にノイマンはあと100年もつかどうか分からないけれども、ノイマンなくして、いまの量子論、コンピュータ論はなかった。

 ノンマンは量子力学の法則に厳密な数学的基礎を与えた人物である。そのおかげで量子論は市民権を得ることができた。

 いっぽう、コンピュータ技術の方面では、ノイマンはプログラム内蔵型コンピュータの可能性を、コンピュータが発明される以前から出していた。

 そして、現在のコンピュータはすべて、プログラム内蔵型である。この方式を、ノイマン型コンピュータというのだが、そんなことが言われなくなるほどに、ノイマン型がすべてのコンピュータの基本になってしまった。

(補足)日本の金メダル数が7個になってしまいました。私の予想ははずれました。白旗を揚げなくてはなりません。でも嬉しい白旗です。