院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

地球温暖化論への疑義

2008-08-15 08:25:52 | Weblog
 先日、紹介した「地球温暖化論のウソとワナ」(KKベストセラーズ)では、CO2 を温室効果ガスであると認めている。

 本書では、他にもメタンや酸化窒素を温室効果ガスであると認めている。そして、メタンにいたってはCO2 の300倍近くの温室効果があると指摘している。

 ただし、認めているのは「温室効果」についてだけであって、それらのガスが地球温暖化の原因であるとは認めていない。それどころか、地球温暖化が本当に起こっているのかさえ認めていない。

 本書は、気温測定の杜撰さについて警鐘を鳴らしている。各国各地の気温測定の方法があまりにいい加減であることに苦言を呈している。だいたい著者は馴染み深い百葉箱を信用していない。

 国によっては、百葉箱を熱しやすい建物の近くに設置しているところがまだあるという。それどころか、世界各地から報告される気温が、その国の観測者の体感温度で決められる国もあるそうだ。

 だから、本当に地球温暖化が起こっているのか、正確には分からない。世界的な氷河の後退は800年前から起こっている現象で、人為的な地球温暖化では説明できないという。

 北極海の氷の減少も同断で、北極海では定期的に氷が減少することがそうだ。バイキングが12世紀にグリーンランドを発見できたのは、ちょうどそのころが、北極圏の氷が少なかったからだそうで、今のように氷の堤防ができていては、バイキングはグリーンランドまでは到達できなかったと本書は言う。

 だから、地球温暖化は幻想に過ぎない。その幻想の「犯人」としてCO2 を槍玉に挙げても意味がないと本書は主張する。

 要するに地球温暖化論は、政治的な意味合いが強い。今となっては、世界でわが国ほどマスコミが地球温暖化、CO2 削減と言いつのっている国はないそうである。