死に絶えし金魚の水を流しけり 沈丁
この句の季語は「金魚」で、季節は夏である。金魚は一年中いるものであるが、なぜか昭和初期から金魚は夏の季語となった。
今でも歳時記に載っている季語で、現在ほとんど見かけないものは多い。「ひとえ」(着物の単衣)、「ネル」なんて、今日び相当な古老でも着ていない。
歳時記篇者は、どの季語を保存するか随分悩むそうである。季語には文化的含蓄があるから、現在使用されなくなったからと言って、軽々に排除してしまうわけにもいかないらしい。
新しい季語もなかなかできてこない。冒頭の「金魚」は昭和初期だと書いたが、それでも相当に新しい季語なのである。
この句の季語は「金魚」で、季節は夏である。金魚は一年中いるものであるが、なぜか昭和初期から金魚は夏の季語となった。
今でも歳時記に載っている季語で、現在ほとんど見かけないものは多い。「ひとえ」(着物の単衣)、「ネル」なんて、今日び相当な古老でも着ていない。
歳時記篇者は、どの季語を保存するか随分悩むそうである。季語には文化的含蓄があるから、現在使用されなくなったからと言って、軽々に排除してしまうわけにもいかないらしい。
新しい季語もなかなかできてこない。冒頭の「金魚」は昭和初期だと書いたが、それでも相当に新しい季語なのである。