院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

急坂を自転車で登るとき

2011-12-18 09:06:22 | Weblog
 急坂を自転車で登るとき、斜めに登るとよいとされる。実際、急坂を自転車でシグザグに登っている人を見かける。

 斜めに登ると、距離が長くなる分だけ、傾斜が緩やかになる。だから、自転車から降りずに登れるのだ。

 階段も斜めに登ると楽だと、昔、少年雑誌に書いてあった。実際にやってみたが、真っ直ぐに登るのとそう変わらなかった。なぜだろうか?

 階段は、斜めに登っても、一段の落差が同じである。それで、さほどの恩恵を感じないのだろうと思った。しかし、階段を斜めに登ると、確かに距離は長くなる。だから、もし「斜め登り」の恩恵を受けようとするなら、一段を一歩で登るのではなく、階段の上で二歩くらい足踏みをしなくてはならない。

 この足踏みをしないで登ると、階段を斜めに登る恩恵を受けられない。

 だが、足踏みをするなら、真っ直ぐに登っても、一段ごとに足踏みをするのと同じである。一段ごとに足踏みをすると、却って疲れるかもしれない。だから、急坂を斜めに登るほどの恩恵を、階段では受けることができない。

 以上のようなことは、少年雑誌にはまったく書いてなかった。