俳句が上手な人は散文がうまくないという印象がある。反対に、散文が平均以上に書ける人は、俳句が上達しない。私がそうだ。
私は俳句を始めて四半世紀になるが、上達したのは最初の2年間くらいで、あとは横ばいである。
私が俳句に導いた女性の友人は、2年くらいで私を追い越し、とうとうある結社の賞をもらうまでになった。彼女は散文がまったくだめである。
ある事象を17文字で言いきる才能と、長々と散文で言う才能は、どうも両立しないようだ。
その昔、文人俳句というのがはやった。文人とは芥川龍之介や夏目漱石である。以下は彼らの俳句である。私にはさほどよい俳句だとは思われないのだが、みなさんはどのように思われるだろうか?
兎も片耳垂るる暑さかな 龍之介
あるほどの菊投げ入れよ棺の中 漱石
私は俳句を始めて四半世紀になるが、上達したのは最初の2年間くらいで、あとは横ばいである。
私が俳句に導いた女性の友人は、2年くらいで私を追い越し、とうとうある結社の賞をもらうまでになった。彼女は散文がまったくだめである。
ある事象を17文字で言いきる才能と、長々と散文で言う才能は、どうも両立しないようだ。
その昔、文人俳句というのがはやった。文人とは芥川龍之介や夏目漱石である。以下は彼らの俳句である。私にはさほどよい俳句だとは思われないのだが、みなさんはどのように思われるだろうか?
兎も片耳垂るる暑さかな 龍之介
あるほどの菊投げ入れよ棺の中 漱石