院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

使いたくない言葉

2013-04-06 00:03:01 | 日本語
(1)私には使いたくない言葉がいくつかある。以下の言葉が好きではない。

 「自分らしく」・・・具体的に何を指しているのか分からないムードだけの言葉。シンガーソングライターが歌詞に使用することがあるが、それがヒットしているのが謎である。

 「滑舌」・・・昔からある言葉だが、最近急に使われるようになったので、かえって使いたくない。

 「真逆」・・・「正反対」のことをわざわざこう言う。流行語に近いから使用したくない。

 「生活者」・・・万年野党が好む言葉。生活者でない人なんていないから、意味不明。

 「元気をもらう」・・・元気はもらうものか?「元気づけられる」ではないのか?タメ口なのもよくない。どうせ言うなら「元気をいただく」だろう。

 「・・みたいな」・・・「私は偉いのよ、みたいな感じ」のように用いる。20年ほど前に一度はやったが、すぐにすたれた。今回はすたれず若者に蔓延している。どんな場合にも言うようになったので、いやだ。

 「たわわに実る」、「大粒の涙」・・・これらはもう慣用句のようになっているので、使用したくない。(もし俳句で使用されたら、確実にボツである。)

(2)10年上級の先輩がいやだと言っていた言葉を以下に並べる。私もいやである。

 「原点」・・・もとは数学用語。エセ左翼の学生が好んでいたので、使いたくない。

 「たたき台」・・・私にはそう抵抗はないのだが、先輩はいやだと言っていた。

 「視座」・・・「視点」、「観点」と言えばよいのに、知識人が使い始めた。知識人ぶっている感じがしていやだ。

(3)読み方でよく間違われるのが「早急」だ。多くの政治家がこれを「そうきゅう」と読む。正しくは「さっきゅう」である。「そうきゅう」と読む人は「早速」を「そうそく」と読むのだろうか。自民党の石破幹事長はさすがに間違えなかった。