院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

経済のグローバル化によるミャンマーへの文化浸食

2013-12-20 08:14:25 | 経済

4travel.jp より引用。ミャンマーの庶民。)

 あるエコノミストによれば、経済のグローバリゼーションとは労働力を買い叩くことだという。グローバル企業は賃金の安い国へとシフトしていく。日本の企業も最近まで中国だったが、中国の賃金上昇にともない今ミャンマーを狙っている。

 グローバル企業は必ずしも母国にお金を落とさない。税金の安い国を捜していくことはマイクロソフト、グーグルで見たとおりである。

 わが国の企業は、ミャンマーを勤勉で真面目な仏教国として、その労働力に期待している。資本が投入されればミャンマー人の収入は上がるだろう。しかし、伝統の「タナカ」は瞬く間に姿を消すだろう。

 タナカとは写真左下の少女が顔につけている白粉のようなもので、日焼け止めと皮膚の保護を兼ねた昔からの化粧品のたぐいである。

 生活レベルが先進国化すれば、タナカが絶滅することはアウン・サン・スーチーさんがタナカをつけていないことからも分かる。

 そして、ミャンマー人の安い労働力が利用できるようになると、日本国内の労働者の賃金が下がるだろう。こういうことをグローバル化というらしい。