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(大阪の純喫茶「パール」。ウィキペディア「純喫茶」より引用。)
私が20歳代のころまで「純喫茶」と名乗る喫茶店があり、よく利用しました。
当時「ジャズ喫茶」「名曲喫茶」「歌声喫茶」など「テーマ喫茶」がたくさんあったので、「純喫茶」とはそれらの催事がない喫茶店だと思っていました。
大正から昭和の初めにかけて「カフェー」が流行りました。カフェーは女給の接待を売りものにしていました。それらは「特殊喫茶」と呼ばれ、風俗営業の仲間に入れられました。(亡父はカフェーで飲んだ(酒ではなく)ミルクコーヒーとやらが印象的だったようです。)
「純喫茶」とは「特殊喫茶」の反対語として作られたのでした。つまり、女給による接待はないということを「純喫茶」は明言していたわけですね。
さいきん開店するコーヒーショップは、喫茶店ではなくカフェと名乗ります。しかしながら今でも法律が残っていて、カフェはあくまでも風俗営業の名称なのだそうです。
※今日、気にとまった短歌
バーグマン真似て鼻先ツンと上げ背伸びしていた二十歳(はたち)の口づけ (会津若松市)渡部優子