院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「純喫茶」とはなんでしょうか?

2015-02-15 05:11:18 | ファッション

(大阪の純喫茶「パール」。ウィキペディア「純喫茶」より引用。)

 私が20歳代のころまで「純喫茶」と名乗る喫茶店があり、よく利用しました。

 当時「ジャズ喫茶」「名曲喫茶」「歌声喫茶」など「テーマ喫茶」がたくさんあったので、「純喫茶」とはそれらの催事がない喫茶店だと思っていました。

 大正から昭和の初めにかけて「カフェー」が流行りました。カフェーは女給の接待を売りものにしていました。それらは「特殊喫茶」と呼ばれ、風俗営業の仲間に入れられました。(亡父はカフェーで飲んだ(酒ではなく)ミルクコーヒーとやらが印象的だったようです。)

 「純喫茶」とは「特殊喫茶」の反対語として作られたのでした。つまり、女給による接待はないということを「純喫茶」は明言していたわけですね。

 さいきん開店するコーヒーショップは、喫茶店ではなくカフェと名乗ります。しかしながら今でも法律が残っていて、カフェはあくまでも風俗営業の名称なのだそうです。


※今日、気にとまった短歌

  バーグマン真似て鼻先ツンと上げ背伸びしていた二十歳(はたち)の口づけ (会津若松市)渡部優子