院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

このたびのサメ報道に対する疑義

2015-08-17 04:08:13 | マスコミ

(茨城県沖のサメの魚影。サンケイフォトより引用。)

 演説でも文章でも編集(カット)をすると、おかしくなる。

 NHKのニュースで、海洋生物関係の大学教授が次のようにコメントした。
(1)海中でサメに遭遇したら、刺激しないように静かに離れるのがよい。
(2)サメについて注意が向けられているからサメがよく発見されるだけだ。サメはむかしから日本近海にいたのであって、ことさら増えたわけではない。

 ニュースはそのあと、色鮮やかな熱帯の魚が関東沖でも見られるようになったのは、海水温が上がっているからだと報じた。

 それから数時間後、NHKのニュースは再度サメについて報じて、大学教授の(1)の「逃げ方」だけを再放送して(2)の「サメが増えたわけではない」という部分をカットした。

 続いて前回と同じく、熱帯の魚が北上していると伝えた。カットの結果、2回目のニュースはサメも北上しているから注意せよというような意味合いになってしまった。

 さらにニュースは海水浴場の遊泳禁止と海の家の閑古鳥を伝えた。なにを言っているのだろうか?遊泳禁止や閑古鳥は、上のような報道の仕方が原因ではないか!こんかいNHKは自分で原因(サメ報道)を作って、その結果(遊泳禁止と閑古鳥)を報道するという自作自演をやったことになる。