(この天ぷらも美味くなかった。)
天ぷらは、たいへん難しい料理である。だから、天ぷら専門の職人でないと美味しい天ぷらが作れない。旅館の天ぷらが美味しくないのは素人(別の和食職人)が作るからだ。
ころもに妙に細かい泡が入っている天ぷらに遭遇したことはないだろうか?あれは格好だけ何とかするために重曹を入れるのだ。そういう天ぷらはむろん美味しくない。
天ぷら職人がいない旅館や料亭で良心的なところは天ぷらを出さない。乗鞍高原の宿では2軒の宿が天ぷらを出したが、いずれも美味しくなかった。
しかも1軒は熱いつゆを出した。天ぷらのつゆには、アツアツの天ぷらを冷ます意味もあるのだ。つゆが熱くては大根おろしが煮えて不味くなる。すきやきの生玉子にも肉や野菜を冷ます意味がある。天ぷらのつゆも同じ理屈である。(どうせ冷めた天ぷらなら、つゆが熱くても関係ないけどね。)
(天ぷらとウナギ両方をやっている店、寿司とウナギをやっている店は、どちらの技量も半端だから避けるべき!弁護士資格をもっている医者にもかかりたくないな。)
※今日、気にとまった短歌
朝まだきおぼれるほどに柔らかなソファーのなかでくちづけを待つ (東京都)木村友