(中公文庫。)
山本夏彦翁のことを昨日、語った。今日は翁のコラムで強烈に印象に残った一篇を挙げよう。
それは「傘はほとんど凶器である」という題名のコラムだった。まだ、すべてのコウモリ傘の先が尖った金属製だった時代の話である。傘の先を危険なほどに尖らせる必要はないのに、傘メーカーは右へ倣えで、いつまでも傘の先を尖らせているという内容だった。
私は唸った。以来、山本夏彦翁のコラムは全部読んだ。彼は晩年、日本橋高島屋だったかのポスターに、かっこいいお爺さんとして登場した。その後すぐに逝ってしまわれた。
すでに何回か言ったと思うが、「院長のへんちき論」というブログのタイトルは、夏彦翁の本の題名のパクリである。翁はつねづね、世はパクリで成り立っている言われていた。オリンピックエンブレム作家のパクリなぞ、翁が生きていたら問題にもしないだろう。
※今日、気にとまった短歌
担任も汽車の通路に雑魚寝して皆初めての上野に着きぬ (秋田県潟上市)高橋直美
山本夏彦翁のことを昨日、語った。今日は翁のコラムで強烈に印象に残った一篇を挙げよう。
それは「傘はほとんど凶器である」という題名のコラムだった。まだ、すべてのコウモリ傘の先が尖った金属製だった時代の話である。傘の先を危険なほどに尖らせる必要はないのに、傘メーカーは右へ倣えで、いつまでも傘の先を尖らせているという内容だった。
私は唸った。以来、山本夏彦翁のコラムは全部読んだ。彼は晩年、日本橋高島屋だったかのポスターに、かっこいいお爺さんとして登場した。その後すぐに逝ってしまわれた。
すでに何回か言ったと思うが、「院長のへんちき論」というブログのタイトルは、夏彦翁の本の題名のパクリである。翁はつねづね、世はパクリで成り立っている言われていた。オリンピックエンブレム作家のパクリなぞ、翁が生きていたら問題にもしないだろう。
※今日、気にとまった短歌
担任も汽車の通路に雑魚寝して皆初めての上野に着きぬ (秋田県潟上市)高橋直美