(ジョアン・ジルベルト。ウィキペディアより引用。)
中学1年生の時、親に頼んでクラシックギターを買ってもらった。音楽に興味がない両親は「最初は安物でよい。高い楽器は上達してから。途中でイヤになるかもしれないし・・」と千円のギターを私に与えた。
このギターが弾けない。弦とサオの間が1センチ近くあって、弦をフレットに押し付けるのに大変な力が必要なのだ。まして和音なんて、とてもじゃないが押さえられなかった。
ギターとはずいぶん力が必要なのだなと思い、それきりになった。その後、友人のギターを触る機会があり、弦が何の抵抗もなくフレットに着くことに驚いた。
千円のギターは形はギターだが、楽器ではなかった。一見ギターに見える「飾り」だった。(並みのギターが1,2万円の時代だった。)最初の出会いがこれだったから、私は一生ギターが弾けるようにならなかった。
(1)初心者ほどよい楽器を使うべし。
(2)楽器購入は、分かっている人と行うべし。
これまで何度も述べてきたが(たとえば「弘法は筆を選ぶ」2007-01-19)、大切なことだから何度でも言う。
※私の俳句(秋)
机上なる途切れし稿や秋扇