(iPS細胞の電子顕微鏡写真。ウィキペディアより引用。)
医学研究には臨床医学分野と基礎医学分野がある。臨床医学は「この病気にはどういう治療法がいいか」を研究する。一方、基礎医学とは人体の構造や機能について調べ、臨床医学のもととなる仕組みを明らかにするものである。
ノーベル医学生理学賞受賞にかぎれば、臨床医学より基礎医学のほうが圧倒的に多い。iPS細胞は眼病の治療に応用されようとしているが、iPS細胞はもともとは基礎医学研究であった。
物理学には、応用物理学と理論物理学がある。応用物理学はすぐに利用できるものである。理論物理学は益川教授がノーベル賞を受賞したクオークの研究のように、現在は直接役に立たないものである。
さいきん政府は基礎研究の研究費を削った。これにより、日本人のノーベル賞受賞はなくなるだろう。このことは有名学術雑誌ネイチャーも警告しているところである。
※私の俳句(秋)
自転車の灯の近づいてくる秋未明