トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ソーラー腕時計も寿命が?

2009-01-08 14:04:34 | うんちく・小ネタ

Ecodrive_2 Ctl1025_2 ここ2週間、ソーラー腕時計が、朝確認すると必ず、数時間遅れている。
シチズンのエコドライブという製品。
「ソーラー腕時計の寿命」でネット検索すると、同じ疑問を持った方が沢山いた(ただ、太陽電池の寿命と勘違いしているのも有ったが)。
シチズンのホームページで、自分の腕時計(7870タイプ)の充電時間が載っていたので確認すると、夏の晴天時3.3H充電で6ヶ月使用出来るとある。
もう、3日間充電(直射日光に当てている)しているのだから正常であれば、とっくに充電出来ているはずだ。

ということで、充電池の劣化が考えられるので、仕様を調べたのだが、シチズンでは、何も指示が無かった(充電池であることも伏せて?ある)。

CASIOではCTL1025というコバルト・チタン・リチウム充電池を使用しているようだ(上図)。

ということで、一般市販もしてない様なので、交換依頼しかないが、防水構造なので、そのパッキン交換と含めると結構な修理費になりそうだ。

5年以上(電池寿命が5年らしい)前、確か上さんからの誕生日プレゼントだと思うので、修理費用と、まごころの重さを天秤に掛けて(失礼!)いるところである。

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厳寒での通信機器動作

2009-01-08 10:45:00 | うんちく・小ネタ

毎日、寒い日が続くと、昔、手掛けた設計のことを思い出す。
20081221b 以前の会社で、顧客よりテレメータ装置を安達太良山山頂に設置したいがという引き合いが有り、この機器設計(構造)を担当した。しかし、設計半ばで職場が変わり、そして退職となったのだが。
結論から言うと、この話は、その後無くなった様である。

安達太良山(標高1699.6m)は夏の時期に2度登山したことがあるが、活火山なので、火口を見たときは、どこかの星にでも行ったかの様な(勿論、行ったことは無いが)感動と、下山途中に有る山小屋(当時、電気も無くてランプでした)の風呂で、疲れが一気に吹っ飛んだ思い出があります。
山頂は厳寒期になると-30℃(通信機器の動作範囲は-10℃まで)にもなり、電源も無い。
電源は太陽電池を使用するので、消費電力も制限がある。
その中で、やはり、テレメータ自体の発熱量が少ないことから、ヒーター盤を使用しなければならない。

熱計算すると、筐体を断熱構造にしないと駄目なので、実績が有り、取引のある筐体製造メーカーの製品を見せてもらい、実際、ヒーター盤を入れて温度試験も行った。
結果、何とかクリヤー出来そうだが、今度は真夏(通信機器の動作範囲は+40℃まで)の放熱を考えなければならない。
これも、別な装置ではあるが、熱遮蔽板を付けたりして(屋上で温度上昇試験実施)実験した思い出がある。
宇宙空間は、もっと過酷な環境なのだが、どう対処しているのだろう、このときも書物を調べたり、つくばにある宇宙センターの模型(表面を覆っているゴールドの薄いフィルム)を見たりしたがヒントは見つからなかった。
判る方がおられましたら、興味があるのでお知らせください。

余談

動作温度範囲の他に、通信機器はコールドスタートといった試験も行なう。

現在、ネットで検索すると、意味合いは同じ(電源をOFF状態にして放置した後、電源をONする)だが、パソコンなどの電源ONリセットの様な意味合いが多い。

温度サイクルでは動作しているが、コールドスタート試験(-20℃だったかな?)をすると、動作しない・誤動作する・特性が満足しないと言う障害が出ることがある。回路素子(特に半導体)が冷え切っていることに起因し、1個でも動作しない・特性が変わる、とこうなる。だから、今回の様に、厳寒地では動作前に安定する様、暖めておく(-10℃以上)必要があるのだ。

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