トランスフォーマーというと映画の続編「トランスフォーマー・リベンジ」がヒット中であるが、技術屋だと真っ先に浮かぶのは「トランス」である。和英辞書で「transformer」を引くと
1 変形[変化, 変質]させる人[物]. |
2 《電》変圧器, トランス. |
3 ((T-))((商標))トランスフォーマー:変身ロボットのおもちゃ. |
と出てくる。
前作がTV放映されたので見たのですが、確かに1項の訳そのものである。やはり一般的には、その様な解釈らしい。
(辞書によっては1・2項が逆転しているのも有るが)
もともと日本国内でタカラ(現タカラトミー)から販売されていた『ダイアクロン』、『ニューミクロマン』シリーズの内、後期に展開した変形ロボットをアメリカ合衆国のハズブロ社が業務提携し、他社の変形ロボット玩具と共に『TRANSFORMERS』として販売したものが北米を中心に大ヒット、それを日本に逆輸入したものが『トランスフォーマー』シリーズである。
ということで、おもちゃとも何らかの関係が有る。
話は戻って2項のトランスである。
電源もスイッチングタイプになってから随分と小さくなった。これもトランスが周波数によって小さく出来るからである。
(もっとも、高周波に対してロスが少ないコア材が進歩してきたからでもあるが)
信号を絶縁で伝えるには光を使ったフォトカプラという便利な素子が活躍しているが、絶縁で電力を伝達するには、未だにトランスが利用されている。これが、なかなかアマチュアには敷居が高い(トラ技に製作記事が載っているが)。
簡単に出来る方法が有れば良いのだが。
近未来的には家庭内でも、電磁波でエネルギーを伝送することでコードレス・トランスレスを実現する日も来るだろう。