今回は、新たなテーマが無く、メールでアイデアの有ったものについても具体的な検討が出来ていなかったので、既に工作完了の方を中心に講義形式で、授業を行った。要望の多かった充電回路について、頭の中だけではアイデア(組み合わせ)が出来ていたので、ホワイトボードに書いてメンバーで議論した。
リチウムイオン電池の場合は定電流・定電圧充電が良い様で、定電流とするのに、電流検出抵抗の電圧を増幅し、スイッチングレギュレータ(MC34063A)の基準電圧(1.25V)と比較コントロールするというもので、この部分は先に製作した、PIC電圧/電流計+可変スイッチングレギュレータの回路が利用出来そうだ。
定電圧だが、設定電圧になったら、電源供給を停止するよう、コンパレータと、入力切断電子スイッチ(容量は小さいが、以前製作した温度計の回路)を組み合わせることにした。このトランジスタにはPNPタイプを使っているが、大電力のPNPトランジスタの手持ちが無いと言うので、NPNまたはパワーMOS-FETで代用出来ないか、サークルから帰って、工作仲間にシュミレーションをお願いしてみた。
やはり、正電圧回路のスイッチにはPNPが適していると言うのが実証された。
そして、その解説も頂いた。
「電源ですがその通りでPNPを使うと入出力差の少ないレギュレーターができます。
LDOの3端子レギュレーターはPNPで構成されています。
NJM2370の等価回路ですが他も皆PNPをエミッタ接地で使っています。
それはコレクタエミッタ間の飽和電圧は0.1Vぐらいまで下がるためです。(コレクタ電流他条件にもよります)」
今まで、お恥ずかしながら勘違い(VCEと)していたので勉強になった。
映像信号についてMIDI信号をTV画面表示したいという要望があり、難航しているが、基本の映像信号について知りたいということで、昨年「情報家電修理試験」で勉強したことを思い出して説明した。
だが、原理を知っても、これをPIC等で実現するには、アイデアが浮かばない。
とりあえずは市販のキットで試すことにしている。
フォトカプラについて
小学6年生から、原理と用途を知りたいということで、私と吉本先生が講義した。
・入力と出力の電圧が異なる(絶縁する必要がある)場合に使うが、どの様に使われるのかを解説。
・中身はどうなっているのか。
・種類について
・入力と出力波形の関係
詳しくはメーカーの解説があるので、参照して下さい。
フォトカプラはこうして使う
皆さんの要望も多種多様になってきて、こちらのレベルがついていけなくなりそうだ。
次回は、充電器製作に着手する予定です。