毎年、夏休みに実施している親子による電子工作教室も名称を【チャレンジ電子工作体験教室】と変え実施された。
12組ということで募集してもらったが20組の応募が有り、教材は20組作っていた。結果的には16組の親子が参加となった。
教材は「停電でも長持ち、自動消灯付きLEDルームランプ」で、Seriaで購入したランプにタイマーと昇圧回路の基板を追加するもので、この基板をユニバーサル基板で作ってもらおうというものである。
時間は10~12時までの2時間しか無いので、吉本先生に御願いして、基板の加工、基板からの配線(基板とはコネクタ接続に)接続、部品の表示・袋入れをしていただいた。
これだったら2時間で終わるだろうと、最初の15分程度、LEDの仕組み、回路の動作原理、半田付けの仕方、火傷に対する注意にたいして説明を行い作業開始した。
2時間以内には終わるだろうと考えていたが、殆どが初心者で、半田付け経験のお父さんが3名しかいなかったので、サークル員も5名で対応したものの、部品実装が初心者には難しすぎた様で、圧倒的に指導人数不足でパニック時の救急救命士状態で、アチコチから次々と呼ばれて、全て中途半端な対応となってしまい、こちらもパニック状態になってしまった。
幸い、センター様の配慮で2時まで会場を使える様にしてくれたので、1時半までには、全員動作する様になった。
火傷した方も軽症ではあるが、数名いて、治療してもらった。
初心者のレベルが配慮不足だったことが要因で、大きな課題を残した。来年はこの経験を生かして対応したいと思いました。
帰りに、お土産として、恒例となった「クローンコエ」が谷沢サークル員から参加者に配られた。
午後は「電子工作サークル(92回)」となった。
メンバーも2名が午前中の教材を作ってみたいということで、製作開始。さすがになれているので30分程度で完成。
ところが、これで異常を発見。基板の裏配線と電池ボックスの接点固定部ベロが、場合により接触して、電池が過熱するというものだ。
今後、問題になるのでセンターの係員さんに御願いして、参加者全員に「電池が熱くなったり、煙が出たりといった異常が有った場合には持って来てもらう様に」連絡してもらうことにした。
やはり電子フューズなどの保護回路が必要と反省している。
予てメールではやり取りしていた「成田おもちゃ病院」の渡部ドクターが午前中の教室から来てくれて、製作された電界強度計(強度によって3個のLEDが順に点灯する)の動作確認を行った。
ネットに有った記事どおりの回路で作ったものの、一番弱い時のLEDしか点かないというもので、FM/AMシグナルジェネレータを持参し、調査してみた。
27/40MHzでは、やはり一番弱い時のLEDしか点かないので周波数を可変して見ると4MHz程度で3個のLEDが点灯する。同調のLC定数が大きそうなので預かって変更・調査することになった。
放射線カウンター用の高圧発生部(コッククロフト・ウォルトン回路)について、そのままでは測定系の耐圧が取れないので、1MΩの抵抗を10個シリーズにした分圧回路を作って測定。
電圧がイマイチ低いので持ち帰り調査することにした。フィルムケースを使った「空気ガイガー・ミュラー計数管」も作って来てくれたので、次回は組み合わせて実験したいと思う。
その関係のお仕事をされているメンバーが流量センサーを持って来た。
羽根車式で空気を吹きかけると回るのが判る。
動作しているか確認する方法は無いかということで、分解して見ると、3端子のTO-92の様な素子が基板に付いている。おそらく「ホールIC」かと思われる。羽根車には磁石がついていると思われる。赤白黒のコードが出ており、赤に+5V、黒を0Vにすることで白にパルスのTTL出力が出て来ると思われる。オープンコレクタ仕様もあるので、この場合にはプルアップ抵抗が必要となる。
この様に、いろんな分野のお仕事の方がメンバーにいるので、いろんな知識が吸収出来る。