トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

YAHAヘッドホンアンプ2号機製作

2015-09-03 16:41:55 | スイッチ

 以前、6DJ8を使用して製作したが、来月のフェスタで「新旧オーディオ聴き比べ」を展示する予定で、新たに少しは綺麗なものと2号機を製作することにした。
解説:YAHAアンプは真空管を使用しているが12Vという低いB電圧で動作させるのが特徴だ。
今度は、一般的な真空管である12AU7を使用することにした。これだとヒーター電圧が12.6Vなので動作電圧と共通に出来、簡易化出来るからである。
また、プレート抵抗の代わりに定電流ダイオード(CRD)を使用すると良いというので0.1mAのものを使用。
前回、NFBが無いと特性が良くなかったので、今回もNFBをかけることにした。
グリッドバイアス調整用半固定抵抗は微妙な調整が必要なので1MΩの多回転型を使用。
コンパクトに実装出来る様、真空管ソケットはaitendoの変換基板に取り付けで、ライトアングルのコネクタで接続する様にし、基板と真空管が水平になる様にした。
(基板だが、シルク面にソケットを実装するとピン番号が逆になるので、裏返して半田面に実装した。)
出力の電解コンデンサ2200uFは低いのが無く、真空管にぶつかるので、1000uF/10Vを2個並列にして実装した。
あと、使用したオーディオジャックだが、端子がモールドへの嵌め込み式で、キャシャなのでランド穴が小さいと端子が押されて外れてしまう。
穴を事前にφ1.2で広げる必要がある。これをやらないで、3個壊してしまった。
OP-AMPにはNJM4580を使用した。

最初は標準の2倍のユニバーサル基板で図面を書いてみたが、実際、部品を合わせてみると標準基板でも実装出来そうなので、製作開始。
やはり、一発では動作せず。配線を入れ替えたりして(NFBがL/Rで交差していた)、音が出る様になった。
LC発振器で正弦波を入力し、出力の波形が片側クリップする位のレベルにし、丁度無くなるところに半固定抵抗で調整する。(オシロが有れば、調整は簡単である)
抵抗値を測定してみると、78kΩと125kΩと、真空管のバラツキが結構ある(こんな低電圧駆動の用途は考えていなかったのだろうから)。L/Rのレベル差もほとんど無かった。

周波数特性は10Hz~20kHzまでフラットだった。
1号機の6DJ8と比べるとゲインが少し低い様だ。

矩形波の写真を掲載する。

今回の写真は、ヤフオクで落札したCanon EOS-Mで撮影した。今までのデジカメと違ってボケ味が良い感じがする。
やはり一眼らしく、スローシャッターで画面を撮ると、シャッターの境目が現れる。

YAHAアンプで検索すると、いろんなレベルの方が製作している記事が見つかる。
その中で、グリッドのバイアス抵抗1MΩを固定のままで(調整が必要なことを知らない)、音が云々書いている記事があるが、まず調整しないと、特性は出ないと思う。
入力レベルが小さければ問題無いかも知れないが。

コメント
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