今日はちょっと考えすぎな日です。
――
ある晩もたもたと友人と話していたら、
「あなたは今まで人とモノにしか興味がなかったのだから、
もっとジェネラルなものを好きになるといい。
たとえば商店街とか、トイレとか、誰にでもわかるものを」
と、いわれる。
だいたいの要旨だからほんとにこういう物言いをしたわけじゃない。
大切なのは、そいつの言った「モノ」ってのが、たとえば本とか絵とか、
要するに人の表現した結果であるということなのだ。
モノであるモノでなくて、モノを指し示すモノでしかなくて、
そればかりが好きなのだということは、物理的なモノそのものをむしょうに好きだ、
そういうことが無いってことになる。
リクツはおかしいかもしれないが、ともあれそういうことらしい。
で、ジェネラルなもの、だ。これを言われてうーんとなってしまった。
モノとして好きなものはたくさんあるが、じゃあ、そういうものが
普段使いのものか、あるいは感覚か、というと、今まで好いて来たもの、
あるいは、自分が好きだと公言「したい」ものが、案外に普段使いのものじゃ
ないことに思い至ったからだ。
それを聞いて、けっこうなひとが「あ、それあるよね」というもの。
むつかしい。
でも意識的にひっぱりだす方法はちょっと分かる気はする。
ここで踏みたくない方向は、それを「自分のため」とマジメになって
求道してしまうことで、それは「ためになる」とわかっていても無理をしている
ことがはじめから分かっているのだから、最初から「ためにならない」
ことなのだ。
じゃあ何も手をつけないのか、というと、そうだ、としか、言えない。考えると
焦る。焦るから考えの中心から外しておく。ただし、頭の片隅にはずっと置いておく。
埋もれるかも知れないが気にかけておくことはできるからだ。
(と書いてみたところでも一つ気がついた。直視したくないから「荘子」なんぞ
すーっと読み進めてフムフムいえるんだろう。それは間違ったつかいかただぞ、
とその「荘子」に書いてあったし。うーん)
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ある晩もたもたと友人と話していたら、
「あなたは今まで人とモノにしか興味がなかったのだから、
もっとジェネラルなものを好きになるといい。
たとえば商店街とか、トイレとか、誰にでもわかるものを」
と、いわれる。
だいたいの要旨だからほんとにこういう物言いをしたわけじゃない。
大切なのは、そいつの言った「モノ」ってのが、たとえば本とか絵とか、
要するに人の表現した結果であるということなのだ。
モノであるモノでなくて、モノを指し示すモノでしかなくて、
そればかりが好きなのだということは、物理的なモノそのものをむしょうに好きだ、
そういうことが無いってことになる。
リクツはおかしいかもしれないが、ともあれそういうことらしい。
で、ジェネラルなもの、だ。これを言われてうーんとなってしまった。
モノとして好きなものはたくさんあるが、じゃあ、そういうものが
普段使いのものか、あるいは感覚か、というと、今まで好いて来たもの、
あるいは、自分が好きだと公言「したい」ものが、案外に普段使いのものじゃ
ないことに思い至ったからだ。
それを聞いて、けっこうなひとが「あ、それあるよね」というもの。
むつかしい。
でも意識的にひっぱりだす方法はちょっと分かる気はする。
ここで踏みたくない方向は、それを「自分のため」とマジメになって
求道してしまうことで、それは「ためになる」とわかっていても無理をしている
ことがはじめから分かっているのだから、最初から「ためにならない」
ことなのだ。
じゃあ何も手をつけないのか、というと、そうだ、としか、言えない。考えると
焦る。焦るから考えの中心から外しておく。ただし、頭の片隅にはずっと置いておく。
埋もれるかも知れないが気にかけておくことはできるからだ。
(と書いてみたところでも一つ気がついた。直視したくないから「荘子」なんぞ
すーっと読み進めてフムフムいえるんだろう。それは間違ったつかいかただぞ、
とその「荘子」に書いてあったし。うーん)