こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
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フタモンアラゲカミキリ

2016年12月21日 |  ●カミキリムシ科


フタモンアラゲカミキリ Rhopaloscelis maculatus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 広葉樹各種など
[時 期] 6月~8月
※ 体長は約4㎜~6㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息し個体数は多い。
体は小型で細長く上翅は灰色の微毛に覆われ、中央側方には1対の黒紋と翅端付近の細い黒横帯が特徴。
また上翅基部にも黒いコブの様なものが1対ある。
温帯樹林帯の広葉樹の枯れ枝・枯れづるに集まるり個体数も多い。







広葉樹の細めの枯れ枝ではこの様にフタモンアラゲカミキリが見る事が出来る。


  
左:2013年 北海道 [材採集した材から羽化してフタモンアラゲカミキリ]
中:2012年 北海道 [ハリギリの木の表面にいたフタモンアラゲカミキリ]
右:2012年 北海道 [林道脇のセンノキの葉にいた個体]


[近似種3種の比較写真]

  
左:ジュウジクロカミキリ
中:フタモンアラゲカミキリ
右:フタオビアラゲカミキリ


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ホソカミキリ

2016年12月20日 |  ●カミキリムシ科


ホソカミキリ Distenia gracilis (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] 各種広葉樹・マツ科など
[時 期] 6月~9月
※ 体長は約19㎜~30㎜前後のホソカミキリムシ科に属する甲虫。

日本各地に分布するカミキリムシの仲間。
日中広葉樹の土場などで見られる他、夜間外灯に集まる。
平地~山地まで広く分布し個体数も多い。
体は細長く、赤褐色~黒褐色で灰色の微毛を密布する。
前胸背板の突起は鋭く、 触角は長い。
本種はカミキリムシ科ではなくホソカミキリムシ科に分類されている。



針葉樹の森で日中に出会ったホソカミキリ



夜間プラタナスの幹に張り付くホソカミキリ


      
北海道のホソカミキリの色んな写真


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フタモンサビカミキリ

2016年12月19日 |  ●カミキリムシ科

フタモンサビカミキリ Ropica caenosa
2012年7月 沖縄県
 
分布[沖縄諸島] 時期[5-8月] 体長[8-10㎜]
ホスト[アコウ・ガジュマル・シマグワ・アカメガシワなど]
写真の個体は夜間外灯付近にいたフタモンサビカミキリを撮影。

沖縄諸島に生息するカミキリムシの仲間。
上翅は灰色で、後方に1対のぼやけた白紋が見られる。
この白紋は消失するタイプも存在する。
外灯では2個体の本種を採集している事から、夜間灯火に飛来する種類の様だ。


[フタモンサビカミキリの標本]

 
左:2012年7月 [採 集] 沖縄県 フタモンサビカミキリ Ropica caenosa
右:2012年7月 [採 集] 沖縄県 フタモンサビカミキリ Ropica caenosa


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チャバネクロツツカミキリ

2016年12月18日 |  ●カミキリムシ科


チャバネクロツツカミキリ Anaesthetis confossicollis (北海道)

[分 布] 北海道・本州・九州
[食 樹] カシワ・ハマナスなど
[時 期] 5月~8月
※ 体長は約6㎜~8㎜前後のカミキリムシ科フトカミキリ亜科に属する甲虫。

北海道・本州・九州に分布しており、平地~低山地に生息し個体数は少ない。
成虫はカシワの枯れ葉・ハマナスの枯れ枝などで見る事が出来る。
カシワのひこばえなどで採集されている小型のカミキリムシ。
触角はオスではわずかに、メスでは明らかに体長よりも短い。体は黒色、上翅は明るい赤褐色で
灰色の細微毛に黒色の短毛を生じる。北海道では絶滅危惧種に指定されている。








カシワの枯れ枝で採集したチャバネクロツツカミキリ









カシワの枯れ枝から羽化したチャバネクロツツカミキリ


[チャバネクロツツカミキリの羽化したカシワ材]

 
 
 
 


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チャイロホソヒラタカミキリ

2016年12月17日 |  ●カミキリムシ科


チャイロホソヒラタカミキリ Phymatodes testaceus (北海道)

[分 布] 日本各地
[食 樹] コナラ・ミズナラ・カシワなどの広葉樹各種
[時 期] 5月~7月
※ 体長は約8㎜~15㎜前後のカミキリムシ科カミキリ亜科に属する甲虫。

日本各地に分布しており、平地~山地に生息しやや局地的だが個体数は多い。
成虫は雑木林や里山などの広葉樹の薪や伐採木などで見られる。
上翅は深いメタリックグーンや明るい橙色で胸部は橙色・暗緑色・黒タイプなど様々。
本種が生息している土場や伐採木などには夕刻前になると、どこからともなく複数の本種を見る事が出来る。
以前は「クビアカルリヒラタカミキリ」と呼ばれていたが、黄褐色タイプが原型のため和名変更された。


  
左:2012年 北海道 交尾中のチャイロホソヒラタカミキリ
中:2012年 北海道 左個体と同個体
右:2011年 北海道 採集後の交尾個体


[菌に侵されていたチャイロホソヒラタカミキリ]

 
2014年 北海道 道北の土場で発見した菌に侵されていたチャイロホソヒラタカミキリ


[チャイロホソヒラタカミキリの色彩変異]

 
左:ノーマルタイプ 2012年 北海道
右:暗褐色タイプ 2013年 [羽 化] 北海道産 カシワ材

 
左:ブラックタイプ 2011年 北海道
右:明褐色タイプ 2015年 [羽 化] 北海道産 カシワ材


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トラフシジミ

2016年12月16日 |  ●シジミチョウ科

トラフシジミ Rapala arata
2011年6月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-8月] 開張[28-34㎜]
ホスト[リンゴ・フジ・クズ・ナツハゼ・キハダ・ミズキ・トチノキ・シナノキなど]
写真の個体は日中に林道の地面にいたトラフシジミを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
平地~山地の渓流沿い・二次林などの環境などで普通に見る事が出来ます。春型と夏型がある。
翅裏は灰色の地色に太い白帯が特徴的で他種との区別は容易。
この翅裏のしま模様からトラフと名が付いた。
翅表は黒色の地色で、♂は中心が青紫色に輝き非常に綺麗な蝶です。
蛹で越冬し翌春に羽化、春~夏にかけて年2回発生します、寒冷地では5月頃に羽化し年1回発生します。


 
左:2015年5月 北海道 トラフシジミ Rapala arata
右:2011年7月 北海道 トラフシジミ Rapala arata


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コツバメ

2016年12月15日 |  ●シジミチョウ科

コツバメ Callophrys ferrea
2010年5月 北海道

分布[日本各地] 時期[4-5月] 開張[23-27㎜]
ホスト[ホザキシモツケ・エゾノシロバナシモツケ・ヤマブキショウマ・アズキナシ・ツツジ類など]
写真の個体は日中に林道で見つけたコツバメを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
北海道では全域に分布し春一番に出現するシジミチョウ。
翅は全体的に茶色の鉄色で、胴体は体温を保温するため毛で覆われている。
まだ雪の残る北海道では早春にその姿を見る事が出来ます。
年1化で春にのみ発生する小型のシジミチョウです。その容姿は原始的でまるで氷河期の生き残りの様です。





左:2011年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高200M前後の林道で撮影
中:2015年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 枯れ枝と似ているので同化して見つけづらいコツバメ
右:2012年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 体中は、もこもこの毛で覆われる





上:2012年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高200M前後の林道で撮影
左:2011年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 標高800M前後で撮影
右:2014年5月 北海道 コツバメ Callophrys ferrea 春のヒメギフの生息地にて


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カラスシジミ

2016年12月14日 |  ●シジミチョウ科

カラスシジミ Strymonidia w-album
2011年7月 北海道

分布[日本各地] 時期[6-8月] 開張[29-30㎜]
ホスト[ニレ科:ハルニレ・オヒョウ/バラ科:スモモ・ウメなど]
写真の個体は日中にヒメジョオンで吸密するカラスシジミを撮影。

日本各地に生息するシジミチョウ科[シジミチョウ亜科]に属する蝶の仲間。
北海道では主に7月~8月に平地~山地でごく普通に見られるシジミチョウです。
成虫は年1回発生し、日中に生息地の花に良く訪れる姿を見る事が出来ます。

表面の模様は無地で♂はカラスの様に一様に黒色で前翅には性標と呼ばれる薄い斑紋が見られる。
翅の裏側は茶褐色で、はっきりとした『W型』の白線があります、後翅外縁付近は太い橙色帯が特徴的です。


  
左:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album
中:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album
右:2011年7月 北海道 カラスシジミ Strymonidia w-album


[カラスシジミの飼育]

 
幼虫:2012年5月 [ハルニレの葉の上にいた幼虫を採集し飼育してみました]


  
前蛹:2012年6月 [少しづつ色が変化して蛹になる準備を始めます]


 
前蛹:2012年6月 [お尻の部分?を葉にくっつけていよいよ蛹になる様です]


 
蛹化:2012年6月 [蛹になりました、小豆色で中央に白い点線模様が見えます、回りには毛が生えています]


 
羽化:2012年6月[成虫が羽化しました。左が大きい個体で右が小さい個体でした


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ツヤハダクワガタ

2016年12月13日 |  ●クワガタムシ科

ツヤハダクワガタ Ceruchus lignarius
2010年10月 北海道

分布[北海道・本州] 時期[7-10月] 体長[♂:17-23㎜/♀:14-18㎜]
ホスト[サクラ・カツラなどの赤枯れ材など]
写真の個体は赤腐材から出て来たツヤハダクワガタの雄を撮影。

北海道・本州に分布するクワガタムシ科に属する甲虫。
日本産クワガタムシ科の中ではちょっと異端児的な存在のツヤハダクワガタ。
成虫は樹液には集まらず、また夜間の外灯にもほとんど飛来しない特殊なクワガタです。
その為、一般的には知られておらず探しに行かないとなかなかその姿を拝む事が出来ません。
本州では標高の高いブナ帯などで得られている。北海道では幼虫・成虫共に平地~山地の赤腐材から得られているがなかなか得難い種です。
成虫の体は光沢のある黒色で、前翅には深い縦状の溝が目立ち頭部には点刻がある。
成虫は赤腐材付近で活動する為、行動範囲が非常に狭く飛翔する事は出来るが灯火に飛来するのは極稀である。
♂は大顎の内側に褐色毛があり、付け根が以上に太くなっている。


  
左:2010年10月 北海道 [赤腐材内で見つけた幼虫、お尻部分は縦と横に割れ『T字』になっている。]
中:2010年10月 北海道 [小型で頭部は正面から見ると五角形型になっている。]
右:2010年10月 北海道 [ちょっと堅めの材内部からは新成虫が出て来た。]


  
2010年10月 北海道 [赤腐材から出て来た新成虫の雄、この時期の赤腐材では幼虫や新成虫も一緒に採集出来ます]


[メスのツヤハダクワガタ]


2010年10月 北海道 ツヤハダクワガタ Ceruchus lignarius


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コクワガタ

2016年12月12日 |  ●クワガタムシ科

コクワガタ Dorcus rectus
2015年8月 北海道

分布[日本各地] 時期[5-10月] 体長[♂:22-54㎜/♀:20-31㎜]
ホスト[クヌギ・コナラ・アベマキ・カシ・ヤナギ・ニレ・アカメガシワ・シラカシなど広葉樹の樹液]
写真の個体は夜間外灯付近の道路のいたコクワガタの雄を撮影。

日本各地に分布するクワガタムシ科に属する甲虫。
日本産クワガタムシ科の中では中型な種で、低地~山地まで広く分布し個体数は多い。
成虫は各種広葉樹の樹液で見られる他、夜間の外灯回りでも良く見かける馴染み深いクワガタです。
♂は小型~中型~大型と顎の形状が事なる、またスジクワガタの中型~大型♂に似ており
顎の形状で区別する事が出来ます。♀は前胸背板にやや強い光沢を持ち、上翅の縦縞は平行となる。
成虫の寿命は2~3年なので他のクワガタと一緒に飼育するとたいてい最後まで残る為、長く楽しむ事が出来ます。
幼虫は朽木や倒木の腐朽の進んだ柔らから材部内に見られ、1年~2年で成虫になる。
夏~秋にかけて羽化した場合はそのまま成虫で越冬し翌春に活動を開始する場合が多い。


  
左:2010年8月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 39㎜
中:2010年7月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 44㎜
右:2011年7月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 46㎜


  
左:2010年7月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 道南で採集した角が変な♂
中:2011年8月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 道北の針葉樹の土場で撮影した♂
右:2011年6月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 夕刻市内の土場で見つけた大型の♂


  
左:2013年5月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 大型♂と中型♂
中:2013年5月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 大型♂と中型♂
右:2010年6月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 市内で採集した小型の♂


  
2013年5月 北海道 コクワガタ Dorcus rectus 材割で出て来た♂のコクワガタ


[スジクワガタ♂とコクワガタ♂の区別]

 
左:スジクワガタ♂・・・中型~大型の♂の上翅にはスジが消失する為上記写真の顎の形状で区別出来ます。
右:コクワガタ♂・・・全てのコクワガタの上翅にはスジがありません、スジクワガタとの顎の形状は上記写真で区別出来ます。


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