いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

もどかしい思いゾ。(東日本大震災) impatience

2011-03-18 19:17:24 | 日記
 (1)国家の危機管理体制は、指揮命令系統がはっきりしていてそれぞれの核となるキーパーソンが相互に順次に主導して、民間の先端までスムーズに「意思」が伝わり機能するヒエラルキー(hierarchy)が「誰の目」にもあきらかなことが求められる。
 ①役割分担の明確化、②相関性と③統治能力結集による危機管理だ。

 東日本大震災の被災地では、エネルギー、インフラ、医療、住宅、生活物資あらゆるものが危機的に不足して、原発、天候までもが追い打ちをかけて被災者に苛酷な日々だ。
 日本、世界各地から国力をあげての救援の手が差しのべられている。未曾有の大震災で危機管理体制が100%、完全に機能することなどありえないが、国家の危機管理体制ヒエラルキー(階層)のそれぞれのキーパーソンがそれぞれどう機能しているのか、「誰の目」にもわからずにまったく不透明で効果的に機能していないことが「誰の目」にもあきらかな危機管理対応だ。

 (2)「誰の目にもわからない」ということが、危機的状況には大きなダメージと不安と不信を与える。
 首相も原発事故対応で、15日午前4時に東電社長を官邸に呼んで「現場から東電の撤退などない。合同で対策本部をつくる。」と通告(報道)するなど一生懸命やっている。しかし、この段階で危機管理ヒエラルキーのキーパーソン達はどう分担し、結集し、機能していたのか。首相ひとり行動は、危機感を増幅させるだけのものだ。

 (3)今、各地のスーパー、ドラッグスでは生活必需品(米、トイレットペーパー、水ほか)が棚から姿を消して、ガソリンスタンドでは燃料供給が追いつかずに不足している非常時で必ず見かける光景が拡がっている。
 被災地に重点的に差し向けられているのか、買占めなのかはわからない。

 財政、経産大臣はひたすら生活物資、ガソリンの需要は十分に確保されている、今は輸送手段が滞(とどこお)っているだけだと説明して、国民に慎重な行動の対応を求めている。
 仮に需要は確保されているとしても、市場または被災地に供給されていないとしたら、現実に十分に見合った供給はされていないわけだが、「需要は十分に確保されている」などとはまったく「意味」のないことだ。

 こんな「説明」の前に、未曾有の国家の危機管理にあたってそれぞれの立場での指揮命令系統だてて結集して、あらゆる「生産現場」に非常時の緊急対応を発令して、被災地、市場に「十分確保されている」物資、エネルギーをあらゆる手段、手法を活用して機能させて供給しなければならないのは必然のことだ。

 (4)確実に出来る立場の人間が、他人まかせまたは他に原因を求めるような責任力では、とても、もどかしい思い(impatience)だ。
 被災地で救援を待つ人々にとってはことさらに、また各地で被災地を支援する人々の生活にとっても、とてももどかしい思いが強い。

 あらゆる「生産現場」に「十分需要が確保されている」物資、エネルギーのあらゆる供給体制を、政府が責任をもって「誰の目にもわかる」ように主導、実行すべき時だ。

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