いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

巨像と実像。 huge statue and substance statue

2011-03-05 19:32:48 | 日記
 (1)民主党は自暴自棄ではあったが「自壊」したとは思わない。民主党、同政権が巨像(huge statue)と実像(substance statue)の実態が何であったのかの迷走、妄想、「自戒」だ。
 そもそも民主党自体が気体化合物で出来ていて、国民の期待そのものが空中分解していたのかもしれないのだ。

 民主党も、わからなくなってきた。国の政権を担(にな)おうという「志」で総選挙に臨んだ公約(マニフェスト)が、結果として財源の裏付けのない実行可能なものでなかったというのは、どういうことを意味するのかだ。

 ①分別もない政治集団の思いつき、格好つけの政策集、マニフェストで支持を受けられると、国民の政治意識の程度の足元を見られていたのか。
 最低4年間は政策も首相も入れ替え取っ替えで政権維持は可能だし、政治参加レベルも低い国民は最初はあきれてみても、そのうち気にもかけずに文句は言ってみてもそれぞれ生活に追われて時がたつうちに、社会はそれなりに国民の自助努力で成り立つものだから、後退、変更、中止した政策(マニフェスト)でもその時点ではせいぜい取組んでいる姿勢を見せれば、評価も変わるものだ。と、高をくくっているのが「ひとつ」だ。
 集団になれば分別もマヒして、あらぬことを平然と主張し行動するのが無分別な人間の特性だ。

 ②財政の裏付けなんか財務省、日銀が紙幣を増刷して政策としてバラまけば当座の公約実行なんかどうにでもなる、50年後の日本に責任なんか持つ気はサラサラないと踏んでみる。超インフレを誘因して50年後を待たずとも早晩に国家財政破たんを招くことに気づいて、その前に世界からあれこれ改革、規制、開放の注文を受けて輸出入がにっちもさっちも行かずに、政治の国際的信用度はなくなり結果として資金が市場に流れずに超デフレ、円高不況となるのが、ふたつだ。

 米国の規制緩和政策が国際的な物価高騰(インフレ)を招いて中東、北アフリカ長期独裁政権の国民の生活苦が沸点に達しての同政情不安、政権崩壊につながったと言われている構図だ。

 ③ムダの削減による財源捻出ごときも、不況による税収の減少ごときは90兆円を超える規模の国家予算を考えたら、ハシにもボウにもかからない財政運用理論だったのだが、結局、サラ金地獄みたいな借金を借金でまかなうサイクル財政か、当座の利潤で次の一手だけを何とかまかなう自転車操業財政で財政的裏付けを考えてみた。

 そのうち一生懸命やっているけどどうにも取り繕うこともできずにのポーズを見せて、国民の投資(税金)に頼る奥の手(増税)があると開き直るのが、みっつ目だ。

 (2)民主党、同政権がそもそも分別もない無能の政治集団だったのか、仮に「実行できる」と踏んで主張した政策(マニフェスト)を政権スタートと同時にことごとく修正し、後退し、中止させなければならなくなった結果を予期もできないお人好しの政治集団(確かに誰も政治責任をとりそうもない顔ばかり)だとしたら、それに乗せられた国民も国民だが、パラドックス(paradox)としてせめて選択やり直しの決断の効く政治構図だ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする