いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

心を開いて、心をひとつに。 open minds , same minds

2011-03-23 19:21:53 | 日記
 (1)被災地での窮状、東日本の計画停電への救済支援活動にあたって、①経済活動を縮小しても被災地への生活物資、エネルギー供給をプライオウリティ(priority)にする考えもあれば、②こんな時だからこそ、被災をまぬかれた地域では最大限可能な限り経済活動を継続して日本経済を支えて、結果として被災地の復興支援に寄与するという考えもある。
 自動車産業は、被災地工場からの部品供給が止まって全国的に操業停止状態だ。放射線物質の漏えいで原発周辺農業も打撃を受けている。

 計画停電の中でも「郷土愛」に支えられた「センバツ」は、試合前練習の短縮、スタンド応援自粛など条件付きで全国テレビ中継(東北、関東地域では原則午後4時中継終了。他の番組自粛、震災ニュース時間は教育テレビ活用で全試合中継すべきなのが「センバツ」の意義)もあり開催された。

 そうした流れの中でプロ野球も開幕が近づいてきた。被災地仙台に本拠地チームのあるパリーグは、すでに被災に配慮して開幕を4月中旬に先延ばしし、4月中の照明、ナイトゲーム(ドームスタジアムは日中でも照明点灯)もすべてデーゲーム、屋外スタジアムに変更して開催することを決定している。

 被災地にスタジアムのないセリーグは、当初予定通りの開催を決定していたが、選手会の反対もあってようやく4日間開幕を延期して照明、ナイトゲーム(照明は可能な限り落とす)も含めて開催するとした。
 これにスポーツを管轄する文科省は、計画停電、電力不足の現状から照明、ナイトゲームの中止を要請している。

 4日間の延期が年間144試合、クライマックスシリーズの実施日程から逆算した収益、自己都合優先のもので、社会状況を配慮したものではなくてとても危機的国民感情の理解を得られる対応のレベルではない。
 プロ野球は主力が次々と米国メジャーリーグへの移籍が続き、今や集客力も低下して地上波でのテレビ中継からも後退して、社会的関心、興味、影響力も減少してきている。

 デーゲーム、屋外スタジアムでゲーム可能なものを、計画停電が継続中で電力不足の社会状況下では照明、ナイトゲームは中止して、協力すべきなのは言うまでもない。
 日中でも照明の必要なドームゲームも屋外スタジアムのデーゲームに変更して当分の間は実施して、様子を見るのは当然の対応だ。
 そういう良識的、常識的対応こそが国民の復興支援を支えていく。

 (2)「音楽」には遠く離れた多くの(国境もなく、年の差もない)人々の「心」を「ひとつ」に集結させ、支える「力」がある。経済不況の時代でもコンサート、ライブ産業の成長率は高く(10%台)、国民の支持は高い。避難所にも豊富な「音楽」を届けたい。
 被災地に近く、また影響のある地域でのコンサートの延期が相次いだ。①音楽の「力」を別のカタチに変えて被災地の復興を支援しようという考えもあれば、②今こそ音楽の「力」で災害救済下の日本を支えようという考えもある。

 国境もなく年の差もない「音楽」の「力」、創作活動で、多くの「心」を「ひとつ」(open minds , same minds)にしたいものだ。

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