いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

混迷の世界。 khaos world

2011-08-10 19:52:36 | 日記
 (1)政治も自らの政権マニフェストの否定で、落ちるところまで落ちたのだから、世間体(世界政治)なんか気にしていられない。
 野党は、政権党としての「体(てい)」を成していない民主党政権を解体(内閣不信任)することなしに、民主党政権の「自己否定」を引き出して代償として政権運営をサポートするという国会茶番劇を演じて見せた。

 結果としては、解散、総選挙は現実的でなく、急激な円高、国際金融不安は深刻な中で与野党一体(政策合意)となった国政運営にシフトしたことになった。
 しかし、政治責任の所在がますます不明確で自らの政権マニフェストの否定という、おきて破りの政治手法にまで「落ちて」の民主党政権運営では、一体誰の言葉を信頼、信用して政治対応をすればいいのか、国内外ともにまったく不確実な日本政治だ。

 野党は、次期首相が誰になるのかを見極めてからの思うがままの政治戦略を描いているようだが、自己満足型の非生産的な対峙しない不明瞭な政治手法では理解を得られない。

 (2)政権党としての「体」を成していない民主党政権は、一度解体(内閣不信任)して、全国会あげての復興改革内閣で今は政治基盤の安定化をはかるべきだ。
 自己満足のために政治を弄(もてあそ)んだり、世間体(世界政治)なんか気にしている政治状況、社会情勢ではない。
 この国の危機管理能力、政治思想、政治戦略欠如には、国益を考える当たり前の与えられた政治使命さえ自覚できない有り様だ。

 (3)今の世界情勢は、①政治力の未成熟な新興国が人口潜在力集積を背景としたGDP力による経済発展で世界に影響力を持ち始めて、②従来の先進国は国民潜在力の多様化、独善化を吸収、整理できずにデフレ、雇用、財政不安を一様に抱えて2極化、混在する「混迷(カオス khaos)」の世界を迎えている。

 中東、北アフリカでは抑圧された国民の民主化が起こり、EU、イギリスでは生活に不満を持つ一部勢力のちょっとしたはずみでの暴動化が起こっている。

 (4)それでも、東日本大震災、原発事故、電力供給不足に急激な円高で、経済環境の厳しい日本経済、産業、企業は、「回復基調」にあると過半数(52%)が答えている(メディア調査)。
 生産の海外拠点化・効率化、技術開発力で経済の自己再生への試行錯誤が続く、いまだ回復混在型だ。

 頼りにならない国内政治にせめて経済の自己再生力を見せて、世界の2極化、混在型の経済の「間」の整理統合をリードするぐらいの日本経済の技術開発力、底力(bottom power)、潜在力に再び期待するのもいいか。

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