(1)政治は妥協の産物だが、選挙は政党の「戦い」(struggle)の場だ。今の弱小野党はこの論理をまったく逆に捉えているので、ともに存在感はさっぱり浮上しない。
今回の参院選は自民党1強時代に対抗するため野党は「1人区」32議席で候補者を一本化した。
選挙は「戦い」だというのは、単なる数の寄せ集めでなくて政策、理念、哲学、方針で論争し、国民生活の将来、未来に向けて展望を示すものでなければならない。
(2)野党候補者一本化は、政治理念も政策も哲学も違う政党同士がこれまでの得票数を足し算することで、自民党候補者に対抗しようという選挙戦術であったが、今回から投票権を与えられた18、19才有権者の中でこれで「選挙に勝って何をするのか」(報道)という声が聞かれたが、とても的を得たものであった。
これでは形だけの仲良しクラブ(もとは理念も政策も哲学も違う対立し合う政党同士)の数の寄せ集めと見られて、「戦う」姿勢が見られない烏合の集りと見られて仕方もない。
(3)過去の得票数の足し算換算で勝利を目指した野党一本化の「1人区」現場ではそれぞれのしがらみ、思惑が交錯して思ったような協力関係効果が見られずに、大苦戦とのメディアの調査分析結果が示された。
選挙での「戦い」を放棄した政党への痛烈な批判、不支持が見られて、野党足し算の皮算用目論みはこれまでは裏目に出ており、最近ではめずらしい国民の健全な判断力が光る。さすがに弱小野党にまでナメラレてはいられないという国民の目覚め(awakening)現象がみられる。
(4)メディアの選挙調査分析では自民党の優勢が伝えられて、改憲勢力(非改選議員も含めて)で3分の2以上も視野に入っているといわれている。今回の参院選は安倍首相が直前での17年4月の消費税10%引き上げのさらなる2年半の再延期決定を受けて、これまでと違って国民に政策の信を問う参院選の性格となった。
安倍首相はアベノミクスのエンジンをさらに「ふかす」として経済政策中心の選挙争点化を狙って、憲法改正問題は黙して語らない戦術をとっている。
(5)これに民進党の岡田代表は「争点隠し」だとして批判している。選挙で言おうと言うまいと安倍首相、政権は憲法改正を目指して、自民党綱領、党是には自主憲法の制定を掲げているのだから、今回の参院選で黙して語らないからといって「争点隠し」でも何でもなく、3分の2勢力を確保すれば間違いなく憲法改正発議をやってくるのだから、それに反対するなら戦わなければならないわけだ。争点隠しだとかで相手の土俵に乗っている場合などではない。
(6)選挙で言おうと言うまいと勝てば必ず安倍首相、政権は目指す政策の実現を求めてくるのはこれまでの経緯を見ればあきらかで、野党もなまぬるいことを言っている場合ではない。
前出の選挙調査分析結果では野党第1党の民進党の後退は避けられずにその場合は岡田代表は選挙結果に責任を取ると言っているので、民進党として改名したばかりなのに早くも政党としての出直しに迫られることになるだろう。もう民主党政権を支えた執行部では限界だ。
(7)何とも切ない感じだけれども、こんな執行部では持たない。これで吹っ切れて今度こそは民進党も大刷新して目覚め(awakening)てくれれば、日本の政治にとっても不幸ばかりではないはずだ。
今回の参院選は自民党1強時代に対抗するため野党は「1人区」32議席で候補者を一本化した。
選挙は「戦い」だというのは、単なる数の寄せ集めでなくて政策、理念、哲学、方針で論争し、国民生活の将来、未来に向けて展望を示すものでなければならない。
(2)野党候補者一本化は、政治理念も政策も哲学も違う政党同士がこれまでの得票数を足し算することで、自民党候補者に対抗しようという選挙戦術であったが、今回から投票権を与えられた18、19才有権者の中でこれで「選挙に勝って何をするのか」(報道)という声が聞かれたが、とても的を得たものであった。
これでは形だけの仲良しクラブ(もとは理念も政策も哲学も違う対立し合う政党同士)の数の寄せ集めと見られて、「戦う」姿勢が見られない烏合の集りと見られて仕方もない。
(3)過去の得票数の足し算換算で勝利を目指した野党一本化の「1人区」現場ではそれぞれのしがらみ、思惑が交錯して思ったような協力関係効果が見られずに、大苦戦とのメディアの調査分析結果が示された。
選挙での「戦い」を放棄した政党への痛烈な批判、不支持が見られて、野党足し算の皮算用目論みはこれまでは裏目に出ており、最近ではめずらしい国民の健全な判断力が光る。さすがに弱小野党にまでナメラレてはいられないという国民の目覚め(awakening)現象がみられる。
(4)メディアの選挙調査分析では自民党の優勢が伝えられて、改憲勢力(非改選議員も含めて)で3分の2以上も視野に入っているといわれている。今回の参院選は安倍首相が直前での17年4月の消費税10%引き上げのさらなる2年半の再延期決定を受けて、これまでと違って国民に政策の信を問う参院選の性格となった。
安倍首相はアベノミクスのエンジンをさらに「ふかす」として経済政策中心の選挙争点化を狙って、憲法改正問題は黙して語らない戦術をとっている。
(5)これに民進党の岡田代表は「争点隠し」だとして批判している。選挙で言おうと言うまいと安倍首相、政権は憲法改正を目指して、自民党綱領、党是には自主憲法の制定を掲げているのだから、今回の参院選で黙して語らないからといって「争点隠し」でも何でもなく、3分の2勢力を確保すれば間違いなく憲法改正発議をやってくるのだから、それに反対するなら戦わなければならないわけだ。争点隠しだとかで相手の土俵に乗っている場合などではない。
(6)選挙で言おうと言うまいと勝てば必ず安倍首相、政権は目指す政策の実現を求めてくるのはこれまでの経緯を見ればあきらかで、野党もなまぬるいことを言っている場合ではない。
前出の選挙調査分析結果では野党第1党の民進党の後退は避けられずにその場合は岡田代表は選挙結果に責任を取ると言っているので、民進党として改名したばかりなのに早くも政党としての出直しに迫られることになるだろう。もう民主党政権を支えた執行部では限界だ。
(7)何とも切ない感じだけれども、こんな執行部では持たない。これで吹っ切れて今度こそは民進党も大刷新して目覚め(awakening)てくれれば、日本の政治にとっても不幸ばかりではないはずだ。