いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

生命力の強さ。 vigor of power of life

2016-06-03 19:58:03 | 日記
 (1)先月28日に北海道山林で置き去りにされ行方不明になっていた小2男子が1週間ぶりに発見救助された。行方不明になった地域の隣町の自衛隊演習場内の簡易休憩所建物の中でマットにくるまって過ごしていたところをミーティングのため立ち寄った自衛隊員によって発見された。
 水道がひかれており小2男子は水を口にして1週間生き延びたと見られている。

 (2)これまで行方不明地点を中心に警察、自衛隊などがローラー作戦で山中を捜索したが見つからずに、捜索打ち切りの方針が示されたばかりの今日朝発見されたという、奇跡的な救助だった。

 山中の捜索は方向、方角もわからずに遭難者も捜索者も目印、目安がつきにくく、歩けば歩くほどに大変むずかしい捜索条件だった。

 (3)水だけで1週間も生存した小2男子の生命力も大したものだが、近年山岳遭難で遭難者あるいは仲間のケイタイによる連絡が遭難場所の特定、救助に有効な手段となっており、仮に小2男子がケイタイなどタブレット端末でも所持して使える状況にあれば発見はもっと早かった。

 (4)初等、中等教育ではケイタイ、タブレット端末の非教育的な利用を排除するために所持することを禁じているのが教育方針だが、情報化時代、社会で初等、中等学校教育でも20年にはデジタル教科書の導入が政府の有識者会議から提言されており、小中学生の情報タブレット端末の有効活用は考えてもいいのではないのか。

登下校時の安全確認、保護者との緊急連絡など子どもにとっても有効な通信手段であると書いたが、情報化社会の中でのタブレット文化を学校教育授業だけでなく、教育というならば排除するだけでなく子どもの日常生活の中での有効な情報手段、ツールとして位置付けも考えるべきだ。

 (5)また山中での捜索については数々の事例からの分析研究も必要だ。結果論ではあるがニュース映像では山林の中で道路伝いに開けた自衛隊演習場の簡易休憩所が隣町にあって、行方不明地点の山林を中心にローラー作戦でも発見できなければ山林中の建物も捜索範囲として対象とするなど傾向と対策は統計上分析研究として考えられておくべきではないのか。

 (6)子どもだからと行動範囲に限定を設けたり、今回のような山林の建物内に避難することを仮に想定しなかったりするとすれば個々の事態に有効に対応できないこともあり、捜索救助数例の中で分析研究を進めて傾向と対策を教訓(precepts)としたいところだ。

 今回の奇跡的な小2男子救助のニュース報道は海外メディアでも取り上げられて、関心の高さが見られた。

 (7)何はともあれ、しつけのために親が子どもを山林に置き去りにしたということだが、子どもの生命力の強さ(vigor of power of life)、たくましさには驚かされた。
 子どもの行動規範(paradigm)は親が子育ての中で形づくるものであり、子どもに責任を押し付けることがあってはならないし、それは親の資質として跳ね返ってくるものだ。

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