(1)名護市長選は、沖縄振興策推進派新人の渡具知武豊候補が3選を目指す辺野古移設反対の現職稲嶺進候補を破って初当選を決めた。
驚くことでもなく、政府の辺野古移設方針の中で実施された前々回の同市長選では辺野古移設反対の稲嶺候補が振興策推進派候補を破って市長初当選を果たしたが、得票率は稲嶺候補が51%、振興策推進派候補49%と二分きっ抗する中での僅差勝利だった。
(2)当時初当選を果たした稲嶺市長は辺野古移設反対は市民から支持されたと強調したが、振興策推進派市民も同数近くいると書いた。翁長沖縄県知事が辺野古移設絶対阻止を掲げて政府と対立した前回名護市長選は2選を目指した稲嶺候補がさすがに振興策推進派候補に差をつけて勝利した。
今回の根強い沖縄振興策に期待する市民層のいる同市長選では、今度は20ポイントの差をつけて振興策推進派の渡具知候補の逆転勝利となった。
(3)初当選の渡具知市長が辺野古移設問題に対してどういうスタンスで対するのかは落選した現職稲嶺候補を翁長知事が支援していたことから、これに対決した渡具知市長には辺野古移設絶対阻止でもない。
主張した沖縄振興策推進とからめて(政府も名護市への交付金再開を検討ー報道)辺野古移設による市民生活の安全保障を国に求める方針となるのだろう。
(4)沖縄では昨年からの県内地方選挙で辺野古移設絶対阻止を掲げる翁長知事支援の候補が敗れる事態が続いており、県民意識の中に変化が感じられる。
沖縄県民の中には翁長知事が辺野古移設絶対阻止を掲げて事あるごとに政府と対立し訴訟にまで発展して、司法も沖縄県が国の政策に異議を唱えることを認めずに国勝訴の判決がだされ、政府も政府で辺野古移設方針を唯一の解決策として工事を強行している。
(5)この間、沖縄米軍ヘリの事故が続き、普天間飛行場周辺の幼稚園屋上、小学校校庭にヘリの窓、カバー類が落下する事故が相次ぎ、協定により飛ばないことになっている学校上空を米軍ヘリが横断して(防衛省確認)周辺住民への不安は増大していた。
沖縄県民からはこうした経緯の中から、普天間飛行場の辺野古移設問題で日常的な「疲れ」(okinawa tired)、えん戦気分がみられて、まずは米軍ヘリ事故で危険度が現実のものとなって増大している普天間飛行場の危険回避を優先して辺野古移設に対して寛容な(generous)な選択をしたというのが翁長知事支援の候補者の相次ぐ敗北につながっているのではないのかと考える。
(6)政府は日米合意の辺野古移設を唯一の解決策としており、司法も国と沖縄県の政治的立場、権限を国優先と判断して、辺野古移設は普天間飛行場周辺住民の安全保障のためにはくつがえらないとしか見えないところにきている。
沖縄は辺野古移設を容認する「条件」として早い段階での沖縄米軍基地の海外、県外移設を検討する、協議する「条件闘争」とするのも方法論(methodology)だ。
驚くことでもなく、政府の辺野古移設方針の中で実施された前々回の同市長選では辺野古移設反対の稲嶺候補が振興策推進派候補を破って市長初当選を果たしたが、得票率は稲嶺候補が51%、振興策推進派候補49%と二分きっ抗する中での僅差勝利だった。
(2)当時初当選を果たした稲嶺市長は辺野古移設反対は市民から支持されたと強調したが、振興策推進派市民も同数近くいると書いた。翁長沖縄県知事が辺野古移設絶対阻止を掲げて政府と対立した前回名護市長選は2選を目指した稲嶺候補がさすがに振興策推進派候補に差をつけて勝利した。
今回の根強い沖縄振興策に期待する市民層のいる同市長選では、今度は20ポイントの差をつけて振興策推進派の渡具知候補の逆転勝利となった。
(3)初当選の渡具知市長が辺野古移設問題に対してどういうスタンスで対するのかは落選した現職稲嶺候補を翁長知事が支援していたことから、これに対決した渡具知市長には辺野古移設絶対阻止でもない。
主張した沖縄振興策推進とからめて(政府も名護市への交付金再開を検討ー報道)辺野古移設による市民生活の安全保障を国に求める方針となるのだろう。
(4)沖縄では昨年からの県内地方選挙で辺野古移設絶対阻止を掲げる翁長知事支援の候補が敗れる事態が続いており、県民意識の中に変化が感じられる。
沖縄県民の中には翁長知事が辺野古移設絶対阻止を掲げて事あるごとに政府と対立し訴訟にまで発展して、司法も沖縄県が国の政策に異議を唱えることを認めずに国勝訴の判決がだされ、政府も政府で辺野古移設方針を唯一の解決策として工事を強行している。
(5)この間、沖縄米軍ヘリの事故が続き、普天間飛行場周辺の幼稚園屋上、小学校校庭にヘリの窓、カバー類が落下する事故が相次ぎ、協定により飛ばないことになっている学校上空を米軍ヘリが横断して(防衛省確認)周辺住民への不安は増大していた。
沖縄県民からはこうした経緯の中から、普天間飛行場の辺野古移設問題で日常的な「疲れ」(okinawa tired)、えん戦気分がみられて、まずは米軍ヘリ事故で危険度が現実のものとなって増大している普天間飛行場の危険回避を優先して辺野古移設に対して寛容な(generous)な選択をしたというのが翁長知事支援の候補者の相次ぐ敗北につながっているのではないのかと考える。
(6)政府は日米合意の辺野古移設を唯一の解決策としており、司法も国と沖縄県の政治的立場、権限を国優先と判断して、辺野古移設は普天間飛行場周辺住民の安全保障のためにはくつがえらないとしか見えないところにきている。
沖縄は辺野古移設を容認する「条件」として早い段階での沖縄米軍基地の海外、県外移設を検討する、協議する「条件闘争」とするのも方法論(methodology)だ。