(1)9月に実施される予定の自民党総裁選に石破茂元幹事長(61)が立候補を正式に表明した。安倍首相(63)も11日の地元山口の会合で「6年前総裁選に出たときの志はみじんも変わることがない」(報道)と3選に向けて立候補に強い意向を示した。どうやら次の日本をリードするのは石破さんか安倍さんという争いになるようだ。
(2)石破さんは立候補表明で「正直で公正、謙虚で丁ねい、そういう政治を作りたい」(報道)として国民本位の政治、行政改革を行うと主張した。昨年から今年にかけて国会でほとんどの時間を費やして疑惑追及された安倍首相にかかわる森友、加計問題を念頭に安倍首相との違いを強調してみせた。
(3)安倍首相が3選後に取り組むとしている憲法改正、第9条に自衛隊を明記することについても、9条1、2項をそのまま残すとした安倍首相に対して自衛隊を戦力と認めて9条2項(戦力の不保持)を削除する考えをあらためて示して、改憲論でも違いをあきらかにして「外交で日本の国益を実現することには自信を持っている」(報道)と考えを示した。
(4)地方創生担当相を務めて人口問題、世代間、地域間の格差固定化懸念問題に「日本の設計図を書き換えなければならない」(報道)と述べているが、具体的な方針、政策はあきらかではない。
石破さんは外交で日本の国益を実現することには自信を持っているとしているが、日本も核兵器開発が必要だとか自衛隊を国防軍として憲法に明記する自民党草案を支持することについて国民、国際社会の理解を得られるのか説明が必要だ。
(5)まだ、正直で公正、謙虚で丁ねいな政治を作りたいだけでアベノミクス後の経済、金融、貿易など財政健全化に向けた政策、アジア、米国、EUなど国際政治とのかかわりについて「設計図」がわからない。
安倍首相は11日の会合では、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪の成立を受けて「(野党などの)反対はあったが、こうした法整備の結果、国民を守るために必要な情報ははるかに入るようになり(日米)同盟は絆を強くした」(報道)と自画自賛している。
(6)一応「国民を守るため」のものと述べているが、共謀罪、特定秘密保護法は国民を監視するもの、国民から有為な情報を隠すものであり、沖縄基地問題でも国民の犠牲は顧みないものだ。
安保法制では安倍首相の勝手な憲法解釈の変更で多くの国民、憲法学者が憲法違反だと考える集団的自衛権の行使を進めた。
(7)外交では日本の国益に自信がある石破さんと自民党内での外交の評価が高いといわれる安倍首相とで、正直で公正で丁ねいな論戦をみせてほしいものだ。
次の日本をリードするのが総裁選立候補を表明した石破さんなのか、3選に強い意向を示す安倍さんなのか今のところどちらかだが、来年夏の参院選で国民の審判が待ち受ける。
(2)石破さんは立候補表明で「正直で公正、謙虚で丁ねい、そういう政治を作りたい」(報道)として国民本位の政治、行政改革を行うと主張した。昨年から今年にかけて国会でほとんどの時間を費やして疑惑追及された安倍首相にかかわる森友、加計問題を念頭に安倍首相との違いを強調してみせた。
(3)安倍首相が3選後に取り組むとしている憲法改正、第9条に自衛隊を明記することについても、9条1、2項をそのまま残すとした安倍首相に対して自衛隊を戦力と認めて9条2項(戦力の不保持)を削除する考えをあらためて示して、改憲論でも違いをあきらかにして「外交で日本の国益を実現することには自信を持っている」(報道)と考えを示した。
(4)地方創生担当相を務めて人口問題、世代間、地域間の格差固定化懸念問題に「日本の設計図を書き換えなければならない」(報道)と述べているが、具体的な方針、政策はあきらかではない。
石破さんは外交で日本の国益を実現することには自信を持っているとしているが、日本も核兵器開発が必要だとか自衛隊を国防軍として憲法に明記する自民党草案を支持することについて国民、国際社会の理解を得られるのか説明が必要だ。
(5)まだ、正直で公正、謙虚で丁ねいな政治を作りたいだけでアベノミクス後の経済、金融、貿易など財政健全化に向けた政策、アジア、米国、EUなど国際政治とのかかわりについて「設計図」がわからない。
安倍首相は11日の会合では、特定秘密保護法、安保法制、共謀罪の成立を受けて「(野党などの)反対はあったが、こうした法整備の結果、国民を守るために必要な情報ははるかに入るようになり(日米)同盟は絆を強くした」(報道)と自画自賛している。
(6)一応「国民を守るため」のものと述べているが、共謀罪、特定秘密保護法は国民を監視するもの、国民から有為な情報を隠すものであり、沖縄基地問題でも国民の犠牲は顧みないものだ。
安保法制では安倍首相の勝手な憲法解釈の変更で多くの国民、憲法学者が憲法違反だと考える集団的自衛権の行使を進めた。
(7)外交では日本の国益に自信がある石破さんと自民党内での外交の評価が高いといわれる安倍首相とで、正直で公正で丁ねいな論戦をみせてほしいものだ。
次の日本をリードするのが総裁選立候補を表明した石破さんなのか、3選に強い意向を示す安倍さんなのか今のところどちらかだが、来年夏の参院選で国民の審判が待ち受ける。