(1)安倍首相は12年末の総選挙で勝利して民主党政権にとって代わって政権についてからは、アベノミクス、大胆な金融緩和策による円安株高による経済回復に支えられて、ことあるごとに3年半で終わった民主党政権の失敗を批判、非難というよりはヤユ(揶揄)して違いを強調してみせた。
野党となった民主党などが安倍政権の経済政策を批判すれば、安倍首相は株価上昇を例に「あなたたちにはできなかったじゃないか」と切り返して、自らの政策の正当性を主張してみせた。
(2)09年からの民主党政権時代は株価7千円台だったものが、安倍政権になってあっと言う間に1万円台を記録して違いはあきらかだった。
民主党政権時代は世界経済もリーマンショックの影響を引きずって回復せずに円高株安傾向が続いていた中での政権運営で、長く続いていた保守自民党政権にとって代わって革新民主党の政権ということで米国との関係や経済界とのつながりがどうなるのか疑心暗鬼もあって、一概にその後の安倍政権の経済政策との違いを単純に論じる訳にはいかないが、何かについて安倍首相から結果責任の民主党政権の失敗が取り上げられた。
(3)政権を民主党から取り戻した自民党安倍首相としては、もっとどっしりとして円安株高の経済回復を強調すればいいものを何かにつけて民主党政権の失敗との違いを自慢げに攻撃、ヤユする姿勢には、野党を経験して苦杯をなめたことで首相として随分と無理をしているなとの印象が強かった。
首相としてどっしりとして構えて自らの政策、理念を主張するのでなく、民主党政権時代を攻撃、ヤユすることに徹するやり方には政治をパフォーマンスとしてとらえる軽い考えがにじんでいた。
(4)その安倍首相が満を持して総裁3選を目指して9月の自民党総裁選に立候補表明したのは、26日訪問先の鹿児島からであった。
石破茂議員がすでに総裁選立候補表明をしている中で、安倍首相は夏休みをゆっくりとって情勢を見極めて8月下旬の立候補表明だった。
首相としては官邸での立候補表明が考えられたが、訪問先の鹿児島桜島を背景にした野外ロケーション(location)を立候補表明に選んだのもいつもの安倍首相のパフォーマンス政治の手法と映った。
(5)こんなロケーションでの立候補表明では政策、理念の抱負など語るにふさわしい訳はなく、NHKTV「西郷どん」を意識したものか見栄見えのところが軽い安倍首相らしきて、この人らしくもあった。
国会議員支持で劣勢が伝えられている石破さんとしては、安倍首相との政策論争で違いをみせて党員票で挽回をはかりたいところだろうが、国会議員組織票で圧倒的な優位の安倍首相としては危うい橋は渡らずにパフォーマンスを駆使して優位を印象づける作戦だ。
(6)総裁選は自民党内のことなので軽いとほかがどうこう言うわけにはいかないが、森友、加計疑惑未解明の安倍首相で来年は参院選を迎えるということになれば、忘れっぽい国民としてもそろそろ考え時なのではないのか。
野党となった民主党などが安倍政権の経済政策を批判すれば、安倍首相は株価上昇を例に「あなたたちにはできなかったじゃないか」と切り返して、自らの政策の正当性を主張してみせた。
(2)09年からの民主党政権時代は株価7千円台だったものが、安倍政権になってあっと言う間に1万円台を記録して違いはあきらかだった。
民主党政権時代は世界経済もリーマンショックの影響を引きずって回復せずに円高株安傾向が続いていた中での政権運営で、長く続いていた保守自民党政権にとって代わって革新民主党の政権ということで米国との関係や経済界とのつながりがどうなるのか疑心暗鬼もあって、一概にその後の安倍政権の経済政策との違いを単純に論じる訳にはいかないが、何かについて安倍首相から結果責任の民主党政権の失敗が取り上げられた。
(3)政権を民主党から取り戻した自民党安倍首相としては、もっとどっしりとして円安株高の経済回復を強調すればいいものを何かにつけて民主党政権の失敗との違いを自慢げに攻撃、ヤユする姿勢には、野党を経験して苦杯をなめたことで首相として随分と無理をしているなとの印象が強かった。
首相としてどっしりとして構えて自らの政策、理念を主張するのでなく、民主党政権時代を攻撃、ヤユすることに徹するやり方には政治をパフォーマンスとしてとらえる軽い考えがにじんでいた。
(4)その安倍首相が満を持して総裁3選を目指して9月の自民党総裁選に立候補表明したのは、26日訪問先の鹿児島からであった。
石破茂議員がすでに総裁選立候補表明をしている中で、安倍首相は夏休みをゆっくりとって情勢を見極めて8月下旬の立候補表明だった。
首相としては官邸での立候補表明が考えられたが、訪問先の鹿児島桜島を背景にした野外ロケーション(location)を立候補表明に選んだのもいつもの安倍首相のパフォーマンス政治の手法と映った。
(5)こんなロケーションでの立候補表明では政策、理念の抱負など語るにふさわしい訳はなく、NHKTV「西郷どん」を意識したものか見栄見えのところが軽い安倍首相らしきて、この人らしくもあった。
国会議員支持で劣勢が伝えられている石破さんとしては、安倍首相との政策論争で違いをみせて党員票で挽回をはかりたいところだろうが、国会議員組織票で圧倒的な優位の安倍首相としては危うい橋は渡らずにパフォーマンスを駆使して優位を印象づける作戦だ。
(6)総裁選は自民党内のことなので軽いとほかがどうこう言うわけにはいかないが、森友、加計疑惑未解明の安倍首相で来年は参院選を迎えるということになれば、忘れっぽい国民としてもそろそろ考え時なのではないのか。