いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

政府の差別観。 a view of distinction of the government

2018-08-29 20:13:33 | 日記
 (1)厚労省の時間外労働時間のデタラメな集計、算定に続いて、中央省庁での障害者雇用の水増し問題と政府機関のデータ集計不信がはなはだしい。
 民間に基準を示して方針、指導を徹底させる政府機関のデタラメな行政業務には驚かされる。

 (2)森友問題での財務省決裁文書の改ざんで中心的な役割をした前理財局長が論功行賞人事で国税庁長官に就任した時には、国民から納税に非協力の声も上がり政府機関への国民不信も高まっていた。

 文科省では事務次官の子息の医大優遇入学があきらかになり、政府機関の堕落はとどまるところのない惨状だ。これで日本の政治、社会が成りゆくのか不思議なところだが、不思議ですますわけにいかない。

 (3)障害者雇用の水増しは中央省庁の約80%の27機関で3460人の未確認、不適切な雇用があきらかになった。ほとんど中央省庁全域での不正でそれでも政府機関厚労省のデータなので今やすぐにそうですかと信用できないが、すでに亡くなった職員も算入していた(報道)となると本旨を顧みないあきれた都合主義の腐敗で、行政機関の堕落は底なしの感がある。

 (4)障害者雇用の水増しは不正規模からみても差別感覚であり、格差是正、弱者救済を推進する、社会を実現する政府機関として問題は深刻だ。
 本来雇用されるべき障害者の機会を奪った以上に採用方法のいいかげんさには、問題意識の低下、不足による弱者差別観(a view of distinction)、感覚がみられるものだ。

 これが民間ならそれこそ政府機関から厳しい指導が入って、制裁措置も科せられることになるものだが、民間メーカー幹部からは「民間企業で今回省庁と同じことをすれば誰かのクビは飛ぶ」(報道)との批判の声も聞かれる。

 (5)これまでの政府機関の不正、不適切な対応同様に障害者雇用の水増しは40年以上にもわたる「あしき慣行」(報道)だった可能性を認めている。
 社会保障の充実社会を目指して弱者救済の社会制度の必要性を唱えながら、その指導的、推進役割を果たすべき政府機関では不適切な障害者雇用の水増しが長く行われてきたことは、政府機関の労働力効果に対する「差別観」を助長するものと同じと考えられる。

 (6)こういう堕落した政府機関のもとに深く潜行して日本社会はあやつられていることがわかったが、与党自民党も政府機関の深刻な行政意識の低下、底なし危機の中で総裁選をやっている場合でなく、国家として危機管理内閣に結集して政府の立て直しが優先されて必要な時だ。

 日本の政治、社会から根元的な格差、差別を除く機会としなければならない。

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