いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

宇宙軍。 cosmic army

2018-08-11 20:32:39 | 日記
 (1)火星が周期的に地球に最も接近しており、赤い点で目視確認された。3大流星群のひとつのペルセウス座流星群が12~13日頃に見ごろ(報道)だといわれる。
 夏の夜空というのは引き込まれる深淵な神秘性をみせる。

 日本の宇宙探査衛星のはやぶさは惑星りゅうぐう着陸を目指して宇宙の起源への手がかりとなる探査が期待されている。米露協力の国際宇宙ステーションでは宇宙飛行士が交代で長期滞在して宇宙研究開発を続けている。

 (2)宇宙は誰のものか、の壮大な命題(proposition)だ。米国トランプ政権は「宇宙軍」(cosmic army)を創設して、宇宙から中露の軍備、軍事強化に対抗する軍拡方針を打ち出した。

 現在も地球全体をカバーする軍事衛星を打ち上げて、全地球測位システム(GPS)で地球を監視、追跡している。いよいよ軍事路線も地上戦争から宇宙戦争の時代に向かう気配だ。

 (3)宇宙戦争、宇宙軍というと人類対宇宙人(未確認物体)との超未来型戦争という映画、ドラマの世界設定であったが、こちらは人類対人類の宇宙軍、宇宙戦争の様相だ。

 宇宙研究開発というのは軍事、軍備拡大競争のための裏舞台のものというのがこれまでの一般的な共通認識であったが、米国の宇宙軍の創設で米中露の軍事力強化の拡大による宇宙を巻き込む戦争の危険が表舞台に出てくることになった。

 (4)そして宇宙は誰のものなのかの疑問、問いかけだ。地球のなりたちはもちろん、宇宙のなりたちも構成も神秘のままで人類と同じような生命体もどこかに存在するのではないのかの神秘性とともに、宇宙は地球人だけのものでないという宿命、命題のもとに宇宙の神秘と向き合わなければならない。

 米国トランプ政権は保護主義で中国、EUなどに貿易戦争を仕掛けて、世界の警察国家から手を引いて米国第一主義を唱えているが、米国本土に対するミサイル核攻撃で挑発、威圧する北朝鮮と米朝首脳会談で非核化実現の約束を一応果たして、今度はイランに対するこれまでの多国間核合意を廃棄して対立、対決を強めている。

 (5)11月の中間選挙を控えてトランプ大統領のこれまでの政治評価が試されるとあって、ことごとく外に敵をつくって米国、内なる支持層の取り込み、支持強化をはかるという一貫性のない無分別なトランプ政権擁護、再選シナリオがみえる。

 ここにきてのトランプ政権の宇宙軍創設とあって、誰のものかわからない神秘の宇宙を支配する軍事拡大競争路線だ。

 (6)夏の夜空に流星群が楽しめたり、惑星接近のロマンを塗りつぶす米国宇宙軍の地球監視、追跡というパラドックス(paradox)だ。

 宇宙は無限に等しく広い。誰のものかもわからない。宇宙利用について人類、地球人として見識、良識のある宇宙利用パラダイム(cosmic paradigm)が必要になってきた。

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