(1)元号は時代をひとくくりにして区切り、特徴、印象づけるわかりやすい効果はある。60年代、70年代、80年代、90年代というより明治、大正、昭和、平成といえば、近代化、ロマン、戦争、平和憲法、経済成長、国際テロとその時代を映す区切りがよく伝わる。
(2)元号を細かくみていくと、年(元号)の途中での変更があったり、1日にして元号名が変わり手続き、書式変更が多岐にわたり煩雑さを増す。併用して使われる西暦と比較する場合にはよほどのことがない限り双方スッとは浮かばない。
元号の日本独自、独特の歴史、伝統を受け継ぐ年号文化で、本来時の流れを表記する合理的で実務的な役割、数の刻みのはずが、伝統文化論で格式ばり、わかりにくくするものでもある。
(3)日本国内だけで通用する元号で、歴史、伝統時代はそれだけの意味、形式もあったが、今日的グローバル時代、世界の中では時を刻む合理性、科学性、普遍性ではなく、伝統文化、歴史観に支えられる元号だ。
日本社会では公文書は元号が基本となっており、大体の社会生活の年月日の表記は元号と西暦が併記されることが多い。運転免許証のように複数年にわたる発行物では元号が変わっても次回更新時までは発行時の元号のままという例もあり、変更のない西暦表示に変えられることになった。
(4)元号に慣れ親しんだ日本人としては西暦表示だけでは味気なく西暦、元号併記があると、世界の中の日本としておさまりの良さがある。来年4月30日天皇退位、5月1日新天皇即位を迎えて政府は新元号を即位の1か月前に公表する方針だが、これに保守系の国会議員の集まりからは「新元号は新天皇が公布するのが望ましい」(報道)として、5月1日公表を主張して政府に申し入れている。
元号を天皇の歴史的行為と結びつける伝統文化論としてあくまで歴史伝統にこだわる強い保守思想であるが、現在の元号法は「元号は政令で定める」として、政治にかかわらない象徴天皇が元号手続きに関与することはない。
(5)かっての最高権力者としての統帥(とうすい)権のあった天皇制の時代の元号制度を踏襲しようという時代をなつかしむ、くり返す時代錯誤の保守思想のものであり、現憲法で政治にかかわらない象徴天皇制にそぐわない天皇の政治利用につながるもので、あってはならないことだ。
情報化時代、IT,AI社会、グローバル世界の中で、天皇退位、即位で変遷する元号表記は変わらない西暦表記に比較して日本独自、独特の対処、対応が煩雑でやはり時代にマッチしていない側面はある。それが伝統文化の特徴でもある。
(6)元号は天皇の去就とかかわりのある日本独自の独特の伝統文化であるが、戦後の今日的な天皇の立場、存在の過去との違いを反映した合理的で実務的な元号手続きであるべきだ。
(2)元号を細かくみていくと、年(元号)の途中での変更があったり、1日にして元号名が変わり手続き、書式変更が多岐にわたり煩雑さを増す。併用して使われる西暦と比較する場合にはよほどのことがない限り双方スッとは浮かばない。
元号の日本独自、独特の歴史、伝統を受け継ぐ年号文化で、本来時の流れを表記する合理的で実務的な役割、数の刻みのはずが、伝統文化論で格式ばり、わかりにくくするものでもある。
(3)日本国内だけで通用する元号で、歴史、伝統時代はそれだけの意味、形式もあったが、今日的グローバル時代、世界の中では時を刻む合理性、科学性、普遍性ではなく、伝統文化、歴史観に支えられる元号だ。
日本社会では公文書は元号が基本となっており、大体の社会生活の年月日の表記は元号と西暦が併記されることが多い。運転免許証のように複数年にわたる発行物では元号が変わっても次回更新時までは発行時の元号のままという例もあり、変更のない西暦表示に変えられることになった。
(4)元号に慣れ親しんだ日本人としては西暦表示だけでは味気なく西暦、元号併記があると、世界の中の日本としておさまりの良さがある。来年4月30日天皇退位、5月1日新天皇即位を迎えて政府は新元号を即位の1か月前に公表する方針だが、これに保守系の国会議員の集まりからは「新元号は新天皇が公布するのが望ましい」(報道)として、5月1日公表を主張して政府に申し入れている。
元号を天皇の歴史的行為と結びつける伝統文化論としてあくまで歴史伝統にこだわる強い保守思想であるが、現在の元号法は「元号は政令で定める」として、政治にかかわらない象徴天皇が元号手続きに関与することはない。
(5)かっての最高権力者としての統帥(とうすい)権のあった天皇制の時代の元号制度を踏襲しようという時代をなつかしむ、くり返す時代錯誤の保守思想のものであり、現憲法で政治にかかわらない象徴天皇制にそぐわない天皇の政治利用につながるもので、あってはならないことだ。
情報化時代、IT,AI社会、グローバル世界の中で、天皇退位、即位で変遷する元号表記は変わらない西暦表記に比較して日本独自、独特の対処、対応が煩雑でやはり時代にマッチしていない側面はある。それが伝統文化の特徴でもある。
(6)元号は天皇の去就とかかわりのある日本独自の独特の伝統文化であるが、戦後の今日的な天皇の立場、存在の過去との違いを反映した合理的で実務的な元号手続きであるべきだ。