いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

農業を変えていきたい。 we wish change agriculture

2024-11-23 20:21:21 | 日記
 (1)グローバル化、グローバリズムといわれて世界が身近に近くなったのは悪いことではないが、輸入拡大でそこに円安が立ちはだかって物価高騰が続き、国民生活を圧迫している。政府、政治の制度設計でどこか不備、不足があり、グローバル化に対応できない問題がある。

 (2)円安もここ10年間続いた日銀の大規模金融緩和策が招いたもので見直す機会(出口論)はあったが、当時の安倍政権の大企業、富裕層優遇政策による経済成長にこだわって欧米との金利差拡大が続いて円安が拡大した。

 (3)今年はコメ不足が社会問題化してスーパーからコメが消えて政府は昨年の猛暑が原因と言っており、地球温暖化、気候変動の影響と説明している。猛暑、気候変動は世界的な温室効果ガス削減が迫られて世界気候変動会議(COP)では削減目標が義務付けられて、日本は最も対策が遅れているといわれている。

 (4)今に始まったことではないのでコメ不足が猛暑のせいだと言われても、暑さに強いコメの品種改良対策はできなかったのかだ。当時の農相は新米もこれから出てくるのでコメ不足は解消すると説明していたが、その前にコメ価格が60%異常に上昇して消費者は主食としては手の届きにくい相場になっている。

 (5)農相は猛暑が原因と言っているが、世界的な健康日本食ブームで農産物の輸出が数兆円と政府目標を上回り、訪日客のリバウンドですしブームで回転ずし店舗が増えてコメ需要が拡大したこともコメ不足、価格超高騰につながっていると考える。当時の農相の認識、判断には楽観的な甘い分析の印象はある。

 (6)これでは農業従事者の経営保障のために農産物の輸出増進と一方で国内のコメ不足、コメ価格の超高騰を招くという、政府の制度設計に問題があるということだ。
 ちなみに今年の農業記録賞一般部門で最高賞に輝いたのは、コメ作り16年の「もうからなくても、子だくさんでも農家は大丈夫」、そしてドローンを使ったスマート農業を目指す「我が家から農業を変えていきたい」(報道)という若い40代夫婦のフロンティア(frontier)精神力だ。

 (7)彼らがコメ価格60%上昇をどうとらえて、考えているのか、単に収入が増えるだけでないグローバル化したコメ社会、文化の先を見ていると考えたい。
 国家、社会は制度設計が不備、不足で成長、発展を止めており、衆院選で国民民主党が手取りを増やすスローガンで国民から支持を集めたのも「103万円の壁」制度設計の見直し論だ。

 (8)今、国、政治に求められているのは、若い40代コメ作り夫婦の「我が家から農業を変えていきたい」というフロンティア、熱い情熱、志、エネルギーだ。

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