いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

外から見てみれば。 try to look at it from the outside

2020-12-30 20:14:05 | 日記
 (1)中にいては中のことがよくわからないというのは、比喩的ではあるがそのとおりだ。日本はGDP世界第3位の経済国で、アジアを代表するG7国だ。ここ10年では米国に次いで多くのノーベル賞授賞者をだしていて話題性もあり、唯一の戦争被爆国であり平和憲法のもとに戦力不保持、交戦権を有しない平和国家理念の国だ。

 (2)対外的にも影響力のある国際国家として存在感があると思っても不思議ではない。外から日本を見てみるとどうか、中国の広大な国土、人口に圧倒されるようにアジアの片隅にある小さな細長い島国で、どこに冒頭のようなダイナミズム、活力があるのかわからない不思議な国にも映る。

 (3)米国との関係は第2次世界大戦の日本の真珠湾攻撃に米国の広島、長崎への原爆投下で特別な関係にあり、その後も米軍沖縄占領政策に返還後の日米軍事同盟で強いつながりがあり、むすびつきも強いが、その他アジア以外の国からみればアジアの片隅の小さな何をするかわからない島国という印象もあるだろう。

 (4)隣国韓国とは旧日本軍のアジア侵略植民地支配による歴史認識問題、慰安婦問題が一旦は両政府の合意で将来に向けた発展的な関係改善に向かったが、現政権では合意はホゴにされて問題は再び対立悪化をたどっている。

 ともに中にいてはわからない侵略植民地支配に対する加害者、被害者意識の憎悪であり、批判だ。両政府とも立場を逆転して外から考えてみる、見てみることも必要だ。

 (5)中国とは尖閣領有権問題で主張が対立して、広大な国土と人口、軍事力を持つ中国が小さな島国の日本などどうして一握りにつぶせないのかと世界広しで思われているかもしれない。台湾も同じような関係にあるが、1国2制度の香港には強制関与して支配を強めており台湾だけが特別というわけにもいかない。

 日本も含めて国際社会は香港も台湾も中国の一部と認めているので、中国国民からすれば不思議な中国批判だ。お互い立場を逆転して外から見てみることも必要で、見えてくるものもある。

 (6)ロシアとの北方4島問題はロシア側は第2次世界大戦終戦調印で法的にロシア領となったと自国領を主張している。戦勝国側の敗戦国に押しつけ軍事調印がどれだけ法的で普遍的に正当性のあるものか、占領支配は立場を逆転して外から見てみれば(try to look at it from the outside)見えてくるものがある。

 (7)アジアの片隅の小さな島国日本の中にいて中からだけ見ているとわからないもの、ことがあり、見えるものそれがすべてだと思ってしまう錯誤、錯覚もあり、世界との関係のむずかしさだ。

 

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