いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

無秩序、無計画で乗り遅れ政治。disorder , planless and missing lead politics

2016-02-17 20:21:02 | 日記
 (1)戦後の人口急激増の団塊の世代が豊富な人材力を活かして高度経済成長を支えていた頃から、将来的に日本社会は高年令者の占める割合の高い社会構造問題を抱えることはわかっていたし、その予見、指摘されもしてきた。

 社会は戦後復興からの高度経済成長の繁栄の余韻にひたすら浸って経済も企業も新幹線、高速道路の社会インフラ全国整備もその華々しさばかりに目がいって、政治、行政は将来的に間違いなく直面するであろう少子高年令化社会への政治的課題、対策を怠って面前の成果、業績効果だけを強調して借金財政をふくらませてきた。

 (2)日本の借金財政は累積1千兆円を超える先進国でも突出した財政不健全国家となり(わずかに破たんを免れているのは借金の国債発行のほとんどを日銀、国内金融機関が保有していること)、到来した少子高年令化社会は当然のように社会保障費の財源不足で当然のように年金支給年齢の先送り、支給減額のくり返しで今更ながらの国民負担増、行政サービス低下を招いている。

 政治、行政の先見性のなさ、無秩序、不作為無責任体制が結局は世代を先送りした国民投資(税負担)の責任に転嫁するという統治無計画政治だった。

 (3)ここにきて政府は急に無秩序、無計画政治の結果としての膨大な国家財政赤字のツケを次世代に負わせてはならないと20年プライマリーバランス(あたらしい政策実行を借金に頼らない)実現に向けて財政健全化を唱えだしているが、なにしろ国家財政赤字1千兆円超では時すでに遅い。

 せめて20年プライマリーバランス実現計画に向けて、さらに現世代、次世代を含めてどの負担バランスで借金財政を公平、公正に克服していくのか、政治秩序、計画を示す政治責任が必要だ。

 (4)25年には65才以上が40%以上を占める高年令化社会を本格的に迎えるともいわれてその社会構造対策はどうなっているのか、政治秩序、計画性、心構えができているのか、高年令化社会に打つ手を打ってこなかった不作為、無秩序、無計画政治のくり返しでは情けないことになる。

 (5)川崎市の有料老人ホームで2年前に連続して起きた3名の入所者の高層階からの転落事故で元施設職員の男性がかかわっていたとして逮捕され、殺人事件に発展した。

 当初から高年令者の連続転落死亡事故としては不自然なことが指摘されながら事件化されずに、警察の初動捜査(司法解剖が行われていないなど)の問題点や遅れ(報道)が指摘されている。今回あらたに殺人事件容疑者として逮捕された元施設職員の男性はすでに同施設での窃盗事件で逮捕されていた。

 (6)同施設の経営者は「(男性は)他の職員からは頼りにされていたと聞いている」(報道)と述べているが、これに限らずに老人介護施設での職員による虐待行動はすでに多く社会問題化しており、経営側としても職員の適性、能力、資質についてもっと責任ある対応、対策が求められているものだ。

 そうは言っても適性、能力、資質のあるものが定着しない劣悪な労働環境、賃金大系があることは指摘されている。

 (7)これからの社会構造を支える、成長産業ともいわれる高年令者対策の介護施設の経営安定、健全化に向けて政治、行政はどう関与しようとしているのか、民間任せではない時代を先取りした政治的課題としての対応、対策が必要だ。

 またまた時代に無秩序で無計画に乗り遅れ政治(disorder , planless and missing lead politics)では済まされない話だ。

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