(1)イスラエルとガザ地区ハマスとの戦闘はイスラエル地上部隊がガザに侵攻して、無制限デスマッチの様相だ。公平、公正、中立のレフェリー(米国)はそこにはおらずに、観客(国際社会)は一方的な戦力で攻撃するイスラエルを批判し、人道的な停戦を訴えるが、イスラエルはハマスをリング(ガザ地区)から追放し、抹殺するために停戦には応じずにハマスもリングから退くことを拒否してレフェリーのいないデスマッチ(the death match of non referee)は続く。
(2)世界のレフェリーを自認する米国はイスラエルの自衛権を容認して、一方でイスラエルに人道的な戦闘の「中断」を求めているが手を焼いて、イスラエルは従う様子もない。ハマスを支援するレバノン・ヒズボラ、イランもイスラエルと対峙しており、戦闘デスマッチはおさまる気配もない。
世界の刑事裁判を自認する国連はエジプト側からの検問所でのガザ地区への人道上の支援物資の搬入には尽力して顔を出していたが、肝心の戦闘停止、中断にはまったくかかわれない力不足だ。
(3)架空の話をしてもしょうがないが、覇権を争う米国と中国が手を結んでガザ市民を救うために協力して停戦レフェリーとして仲介に入ればなんとかなりそうなものだが、米国はイスラエル支持(自衛権容認)で中国はその米国の姿勢を批判してヘタに介入すれば中国の香港、台湾強制統治にモロに影響がふりかぶってくることになり、沈黙が続く。
(4)イスラエル、ガザ地区からの日本人の避難に政府はチャーター便を用意したが、搭乗希望者(避難者)から費用(3万円)を徴収することがわかり、搭乗希望者が10名にも届かずに日本の緊急避難対策に問題が露呈している中で、岸田首相は当初から予定されていた外交日程だとしてもそんな時にフィリピンを訪問してともに海洋国として中国の海洋進出に対抗するとしてフィリピン議会で日本首相として初めて演説するといわれても、結局はイスラエル、ガザ地区日本人の安全避難が必要な時にも岸田首相は日本にいなくて外交日程をこなしていられる存在の軽さを自らの行動で示すことになる。
(5)そんな日本の25年大阪万博は当初の予算が2倍にふくれ国民投資(税負担)からの負担増でまかなわれて、しかし国民の大阪万博への関心は全く低い。IRと万博による経済相乗効果もIR実施が大幅に遅れて見込めずに、目玉となる空飛ぶ車も製造が間に合わずに目玉のない万博だ。
(6)東京は神宮外苑の再開発による樹木伐採に反対表明が多く、都も来年の再開発事業者の樹木保存計画の提出まで伐採を見送る方針で迷走し、岸田政権に引きずられて日本が浮足立っている。
いずれも手遅れになってはならない。