(1)隠した方が悪いのか、流した方が悪いのか、両方とも悪いのか、隠すから流すのか。
尖閣諸島沖ビデオ映像流出に続き、国際的な情報告発サイト「ウィキリークス」による米国
外交公電25万通を次から次とネットサービスで世界に発信、暴露(disclosure)をくり返し
ている。
政治と国民、国際社会間において、そもそも裏取引とか隠し事があってはならないのが
基本理念の平和、正義、自由であり、公平で公正な人間社会のはずだ。
スキルとか言って相手を出し抜き、または談合と称して裏取引で自国、自己利益を他よ
りは優位に、または利益寡占連合体へ導き、権力を都合よく把握することが政治的能力の
ように考えられる資質基準が問題だ。
(2)ビデオ映像流出手法も、ウィキリークスによる公電流出(outflow official telegram)手
法も、「情報共有化」による多様で浸透性の高い発信力による相乗的な意思決定方法が、
パラドックス(paradox)として個人による情報収集(漏えい:leak)を広く可能とした。
今回の事例は、従来のような情報源に侵入してのハッカー行為ではなく、情報共有化に
よる制御システムの拡大による情報リーク事件だ。
(3)収集した情報をアクセス側が、その後どう処理するのかの選別の適切な基準を持つ
のか、単に自己満足型の英雄行為として暴露する愉快犯的行為なのかの分岐点が、そ
の見極めが、プライバシイー、社会正義、情報価値観への信用性には大切となる。
ビデオ映像も、ウィキリークスによる公電内容の多くも、政府の外交上の不始末、不手際、
出し抜きの隠ぺい性を見事に開示している正義性、高い情報価値観を持ち、今後の国際
政治、社会動向の正当化に適切な是正基準効果(反省度)が伺える内容のものだ。
(4)「情報公開」の手段の適正性や「個人情報」の暴露によるプライバシイー侵害の重大
な問題を抱えるが、政府、政治、国際社会が「裏側」で相互に策略している権力妄想構造
が衆目に開示されることは、国民、国際社会の価値選別基準にとって不利益ではない。
核兵器の技術供与、国益共益の申し合わせ・利益配分、政治指導者の人物像、民間人
の戦争被害者の実態、外交交渉の裏取引など、政治、政府、関係機関が多くの国民をあ
ざむいてきた(deceive)実態も明らかにして、国際世論の厳しい耳目が政治に注がれる効
果もあった。
(5)ビデオ流出もウィキリークス事件も、アクセス方法には制約上の瑕疵(かし)の問題は
なく、しかし情報の開示方法については倫理上の問題はある。一方では職務上の規律の
問題はあり、他方では国際政治・関係・社会への影響力も考慮に入れた価値選別基準の
明確化、メディアの情報分析、解析力のフィルターを通した開示に耐えうる情報の共有化、
純正化が必要だ。
まして、個人情報(privacy)の漏えいによる個人への被害が拡大することは、あっては
ならない。その点では、国際テロに関する警察の内部資料文書の流出(不正アクセス)
などあってはならない開示とは、異質のものだ。
情報化社会での情報コントロールの重要性が「功罪」あらわれて、時代はいっそう高度
な秘密主義に整備されるのか、秘密など設けない風通しのいい政治観、社会観、正義観、
自由観に向かおうとするのか、問題はたしかに多様化、複雑化している。
尖閣諸島沖ビデオ映像流出に続き、国際的な情報告発サイト「ウィキリークス」による米国
外交公電25万通を次から次とネットサービスで世界に発信、暴露(disclosure)をくり返し
ている。
政治と国民、国際社会間において、そもそも裏取引とか隠し事があってはならないのが
基本理念の平和、正義、自由であり、公平で公正な人間社会のはずだ。
スキルとか言って相手を出し抜き、または談合と称して裏取引で自国、自己利益を他よ
りは優位に、または利益寡占連合体へ導き、権力を都合よく把握することが政治的能力の
ように考えられる資質基準が問題だ。
(2)ビデオ映像流出手法も、ウィキリークスによる公電流出(outflow official telegram)手
法も、「情報共有化」による多様で浸透性の高い発信力による相乗的な意思決定方法が、
パラドックス(paradox)として個人による情報収集(漏えい:leak)を広く可能とした。
今回の事例は、従来のような情報源に侵入してのハッカー行為ではなく、情報共有化に
よる制御システムの拡大による情報リーク事件だ。
(3)収集した情報をアクセス側が、その後どう処理するのかの選別の適切な基準を持つ
のか、単に自己満足型の英雄行為として暴露する愉快犯的行為なのかの分岐点が、そ
の見極めが、プライバシイー、社会正義、情報価値観への信用性には大切となる。
ビデオ映像も、ウィキリークスによる公電内容の多くも、政府の外交上の不始末、不手際、
出し抜きの隠ぺい性を見事に開示している正義性、高い情報価値観を持ち、今後の国際
政治、社会動向の正当化に適切な是正基準効果(反省度)が伺える内容のものだ。
(4)「情報公開」の手段の適正性や「個人情報」の暴露によるプライバシイー侵害の重大
な問題を抱えるが、政府、政治、国際社会が「裏側」で相互に策略している権力妄想構造
が衆目に開示されることは、国民、国際社会の価値選別基準にとって不利益ではない。
核兵器の技術供与、国益共益の申し合わせ・利益配分、政治指導者の人物像、民間人
の戦争被害者の実態、外交交渉の裏取引など、政治、政府、関係機関が多くの国民をあ
ざむいてきた(deceive)実態も明らかにして、国際世論の厳しい耳目が政治に注がれる効
果もあった。
(5)ビデオ流出もウィキリークス事件も、アクセス方法には制約上の瑕疵(かし)の問題は
なく、しかし情報の開示方法については倫理上の問題はある。一方では職務上の規律の
問題はあり、他方では国際政治・関係・社会への影響力も考慮に入れた価値選別基準の
明確化、メディアの情報分析、解析力のフィルターを通した開示に耐えうる情報の共有化、
純正化が必要だ。
まして、個人情報(privacy)の漏えいによる個人への被害が拡大することは、あっては
ならない。その点では、国際テロに関する警察の内部資料文書の流出(不正アクセス)
などあってはならない開示とは、異質のものだ。
情報化社会での情報コントロールの重要性が「功罪」あらわれて、時代はいっそう高度
な秘密主義に整備されるのか、秘密など設けない風通しのいい政治観、社会観、正義観、
自由観に向かおうとするのか、問題はたしかに多様化、複雑化している。