ひびレビ

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相棒18 第4話「声なき声」

2019-10-31 06:21:43 | 相棒シリーズ
相棒18 第4話「声なき声」

過重労働撲滅対策班、通称「かとく」の一員である片桐晃一がビルから転落し、遺体となって発見された。現場の状況から他殺の可能性も考えられる中、特命係は野次馬の中に「真実を追う男」ことジャーナリストの中川圭一郎を見つける。

右京は中川が突き止めた遊具事故を、冠城は片桐が受け取っていた過重労働の告発メールの差出人をそれぞれ調査する中、遊具の制作元であるヤクトー工業にたどり着く。そこでは外国人技能実習生が過重労働を強いられており…


感想
フォトスの風間楓子はこれまでにも何度も出番がありましたが、イマイチ立ち位置が良くわかっていないキャラクターなんですよね…まだあまり馴染みが無いといいますか。ただ、今回で以前よりは親しみが湧いたかなと。

さて今回は過重労働撲滅対策班と外国人技能実習制度のお話。絵に描いたような外面の良い社長と悪徳役人にはちょっと笑ってしまいましたが、話自体は至って真面目。
外国人に日本で働いてもらい、母国で役立てる技術を身に付けた人づくりを行う、少子高齢化による人手不足の解消…といったことが目的であるはずが、ヤクトー工業では安い賃金と過重労働を強いるという制度の悪用が行われていました。で、その裏にはその制度を推し進める代議士が関与していて、かとくにも圧力をかけていたことが発端だったと…

真実を明らかにする、過重労働を撲滅する。中川と片桐にはそれぞれ使命があったはずなのに、大切な誰かを思うがあまり、その一歩を踏み出せなくなってしまった。片桐は誤った一歩を踏み出してしまい、自ら命を落とす結果に。あの行動は、自分の口からは明かせない、中川なら自分の死から真相にたどり着いてくれる、警察が自分の死の背景を調査することで全てを明らかにしてもらいたい…どんな思いから踏み切った一歩だったのでしょうか。立花を信じて、真実を明らかにすべきだったとも思いますが、黙っていたのは絶対に間違いだとは言い切れないのが人情ですかね…

過重労働で自殺をしたヤクトー工業の実習生の「ごめんなさい」が辛かったですね…真に謝って然るべき人物が堂々と暮らしていて、何故彼らが命を落とさなければならないのかと


今回は一時的に別々の調査にあたった右京さんと冠城くん。喫茶店で「無理に一緒に行動する必要はない」と言われて、右京さんに伝票を押し付けつつ立ち去ったり、ヤクトー工業ではアイコンタクトで隠れた実習生たちの元へ向かったり、かとくの役人の心に寄り添ったりと、冠城くんがいい味を出していましたね。
青木は「べ、別にあんたのために調査してあげてるんじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」的な雰囲気を漂わせていましたが、彼の場合ツンはあってもデレは無いなと(苦笑。

最後は楓子が真実を明らかにしての締め。大事な人であっても、大事な人だからこそ真実を明らかにすることの大切さを最後に示した感じとなりました。
また、かとくの立花さんがヤクトー工業に立ち入り調査を行う姿も素敵だったなと。辛い話ではありましたが、最後に救いがあって何よりです。

そんなこんなで次回は冠城くんの元恋人の話。
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