ひびレビ

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相棒18 第1話「アレスの進撃」

2019-10-10 08:09:50 | 相棒シリーズ
相棒18 第1話「アレスの進撃」

 杉下右京が消息を絶ってから1週間。ロンドンから帰国して以後の足取りが掴めないまま、時が流れていったが、事態は秋田の沿岸に右京の携帯電話が流れ着いたことから動き始める。
 冠城は潮流を遡ることで、右京がいると思しき北海道の天礼島に赴く。そこで冠城は自衛隊勤務の岩田純が、娘であるミナを「信頼と友好の館」から連れ出そうとしている現場に遭遇。

 「信頼と友好の館」には、代表である甘村井の他に、ミナを初めとした若者が数人いたが、誰も右京のことは見ていないという。だが広い屋敷の一室では、右京が「ロシアンルーレット」と呼ばれるキノコの粉末によってトリップ状態にさせられており・・・


感想
 もしも幸子さんがいたら、「最近いらっしゃらないですねぇ、杉下さん。ロンドンからは帰ってこられたんですよね?」みたいな会話を冠城と繰り広げて、お決まりの席に誰もいない描写がされたりしたんだろうなぁ・・・と思ってしまった相棒新シーズン第1話。寂しい・・・


 さて今回は右京さんが若者たちと怪しいキノコによって、トリップ状態にさせられるという事態が発生。てっきり「トリップ状態の演技」をしているものだと思っていたら、マジでその状態にあったとは・・・感受性が豊かな人間ほど効きやすいとのことで、右京さんに効果は抜群だった模様。

 番組開始からしばらくの間はパジャマ姿の右京さんだったわけですが、スーツに着替えてからは一転、いつものように鋭い推理と相変わらずの自由な捜査で、道警の方を混乱させていました。後に道警の方は勝手に離れた冠城を指して「団体行動が出来ないのは、警察官として失格」と言ってましたが、見ている側としては今更感が凄かったですね(笑。

 
 事件については、まるで猟奇殺人かのように体を引き裂かれたアザラシの漂着が頻発したことに端を発し、その後館内において甘村井代表や若者たちが次々に一撃で殺されるという事件が発生。

 アザラシに関しては、右京の携帯が潮流によって流れ着いたことを考えると、同じく潮流によって作為的にどこからか天礼島の誰か、恐らくは甘村井に向けて送られてきたように思えます。
 腹を裂いて体の中に何かを仕込んでいるのかなとも思いましたが、中には頭部や四肢を切断されたものもあったとのこと。それらはあくまでも「体の一部を失っても、天礼島に流れ着くかの実験」で用いられた死骸であり、本命は一度腹を裂いたアザラシの体内にあるもの・・・ってことですかね?
 あるいは、ミナが難民救済ボランティアに参加していたということから、彼女は潮流を利用した難民救済を考えているのかもしれません。

 館内における殺人事件は、いつもなら2時間ドラマで犯人を追い詰めていそうな岩田が犯人である可能性が高い模様。しかし、そもそもミナは何故父である岩田をあれほど恐れているのか。回想シーンにおける電話では「いつ加害者になるか分からない」とまで怖がっていました。そうまで考えるに至った理由があるんでしょうけども、それは一体・・・
 人間を一撃で殺せる技術を持っていて、館の人間を襲う理由がある人物・・・ということで、自分に疑いがかかるのが明白なこの状況下で、わざわざ自分が犯人ですと言わんばかりの方法で殺すのかなという点にも疑問があります。ミナの仲間を殺そうものなら、ますます娘が自分を怖がって着いてこないのも分かっているでしょうに。

 最初の甘村井の殺害こそ岩田の仕業かもしれませんが、若者のうち1人が右京さんのように軽いトリップ状態にあったと思しき発言をしていた点も気になります。何者かの手によって、強制的にトリップ状態にさせられた若者たちの同士討ち・・・にしては目立った外傷も無く「一撃で殺されている」点がおかしいんですよね・・・
 調理室で殺されていた男性が、わざわざ高い位置の冷凍庫?の中に入れられていたことからも、余程力のある人物でないと無理なように思えます。しかし、娘を探すのに必死なはずの岩田ならば、とっとと隠して次の部屋に行きたいと考えるのでは・・・

 また、甘村井がミナに「考え直さんか?」と問いかけ、ミナが「みんなで決めたことじゃない」と返していたシーンも含めると、甘村井は何らかの計画に反対の意向を示しているようにも感じられます。館内の人間も一枚岩ではなさそうですね。

 
 猟奇殺人のように殺されていたアザラシの秘密、ミナは本当に館にいなかったのか、ミナと岩田の間に何があったのか、岩田は本当に犯人なのかと気になる点はありますが、とりあえず次回に注目です。
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