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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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機動新世紀ガンダムX 第30話「もう逢えない気がして」

2024-06-12 19:34:32 | アニメ・ゲーム
機動新世紀ガンダムX 第30話「もう逢えない気がして」

 経緯は不明ですが、自室にてガロードをモデルに絵を描くティファ。ここのやり取り、短いながらも互いの距離がグッと近づいたことが感じられて大好きです。特にティファの「なんでもない」!ガロードへの親愛の情が言葉から溢れ出ていました。
 また、この時はガロードが横を向いていましたが、後の絵では正面を向いています。「なんでもない」の後に、ガロードが目線を動かさないようにポーズを変更したか、あるいはティファもまたガロードを見つめていたいからポーズを変更してもらったか……どんなやり取りがあったのか、気になります。

 以前よりも更に親密になった二人ですが、そんな時ティファはガロードと本当に逢えなくなる夢を見て、いても立ってもいられず彼の部屋を訪れることに。それが未来かどうかティファ自身にもわからないのに、不安な気持ちだけで泣いてしまう。彼女にとってガロードがどれほど大きな存在になったのか、ここ最近の話で改めて実感させられますね。
 そんな彼女を言葉で励ますガロード。去り際もただ黙って見送るのではなく、会話の種を探していたことからも、少しでも彼女と一緒にいたい、彼女の不安をぬぐいたいという思いが伝わってきます。一方でティファはガロードを目に焼き付けるかのようにじっと見据えていました。ガロードは言葉で、ティファは視線で、それぞれ別の手段で互いと一緒にいる時間を引き延ばそうとしているのが何とも微笑ましい……
 そして極めつけは!……もうこの二人は本当に見ていて応援したくなる……ティファから「また明日ね」と再会を約束する言葉が発せられたことで、ガロードが安心した表情を見せるのも印象的です。


 ……とまぁ、そんなティファとガロードの心温まるやり取りだけで終わるはずもなく。
 ジャミルがニュータイプ研究所のカロン所長と意見を対立させる一方で、フロスト兄弟は恨みがこもった作戦を展開。兄弟で心が通じ合う能力を持ちながらも、フラッシュシステムに対応していないという理由だけで「カテゴリーF」として扱われたこと、力を求められたことへの恨みがニュータイプ研究所やカロン所長にぶつけられることに……
 カロン所長、ジャミルとの会話では高圧的な感じでニュータイプの戦争利用などを口にしていましたが、シャギアとの会話では比較的温和な印象でした。しかし、必要なのはフラッシュシステム対応のニュータイプであるという話題の最中に発せられた「ごめんなさい、シャギアくんもカテゴリーFだったわね」という一言で印象がガラッと変わります。兄弟に気を遣っているようで「カテゴリーF」という烙印を押していることに変わりはありませんから、結局は不要な存在として見ているように感じられました。
 兄弟に復讐される寸前、荒い息を飲んだカロン所長。あれは今から殺されることへの恐怖か、カテゴリーFが支配する時代への嫌悪感か……

 そして、更にティファを狙う新たな勢力も登場。気持ちだけでは縮めることの出来ないダブルエックスとティファが乗るロケットの距離。心が近付いたからこそ、物理的に遠ざかっていく辛さが一層増します。
 いよいよガンダムXもクライマックスが近付いてきたと感じつつ、また次回。
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アニメ「葬送のフリーレン」を見た話

2024-06-12 07:37:37 | 2023年アニメ
 2023年秋から2024年3月にかけて放送されていたアニメ「葬送のフリーレン」を視聴しました。

 本放送時は全く触れておらず、先日「わしゃがなTV」でウエハースの開封や、作品への想いが語られていたのをきっかけに視聴しました。気づいたら3日で全話見るほど好きな作品になっていました(笑。何故本放送時に見ていなかった、私……!

 フリーレンがかつて勇者ヒンメルたちと旅をした時の記憶を振り返りつつ、今の仲間であるフェルンやシュタルク、ザインらと共に過ごす時間は見ていてとても心地がよいものでした。
 旅がメインかと思いきや、ドラゴンや魔族、同じ魔法使い同士の戦いも見ごたえ抜群でした。特に一級魔法使い試験の二次試験、最後に立ちはだかったあまりにも強大すぎる壁。これまで一般的な魔法しか披露してこなかったからこそ、あの戦いの異質さが際立っていたなと。致命傷を負いながらも「敵」と認識した相手に向けた強烈な敵意は、敵ながらめちゃくちゃカッコよかったっすね……
 正直旅の話が面白かったので、一級魔法使い試験の話が始まった時は「最後までこの話が続くんかなぁ」「キャラクター増えすぎじゃないかなぁ」などと少々不安視していたのですが、蓋を開ければ誰も彼もが良いキャラで、最後まで飽きずに楽しむことが出来ました。

 振り返ると、作中の多くの登場人物が「子供」のように感じられました。
 例えば長い時を生きているフリーレンは朝起きるのが苦手、普段はフリーレンの世話を焼いているフェルンも怒ると途端に子供っぽくなり、戦闘では頼りになる戦士シュタルクもフェルンの前ではたじたじ。ザインはザインで頼れる大人の一面も見せつつ、年上のお姉さんとの旅を諦めきれない、デンケンは肉体は老人なれども心は漢……と、良い意味で完成されていない、先が楽しみなキャラクターたちが多かったと思います。
 そういったこともあってか、本作では「照れる」描写が殆ど見られなかったように記憶しています。フェルンとシュタルクが割と良い感じの空気になっても互いに顔や頬を赤らめることは無かったような……それも、二人がまだまだ成長の途中、子供であることの証だったりするのかな?と。

 そんな数多くの中で好きなキャラクターといえば……まぁ、フェルンとユーベルですね。フェルンはあの纏っている雰囲気が凄く好きですし、ユーベルは言わずもがな、ジト目がちなのが好みです(笑。
 また、視聴前から話には聞いていた断頭台のアウラも、出番こそ限られていたものの、強烈なインパクトがありましたね。あんなに丁寧に負けフラグを立てていく様は見たことがありませんでした。そりゃ話題にもなるわな……

 印象的なシーンは、ザインとの別れのシーンと、ヒンメルの指輪のシーンですね。
 一人で歩き始めたザインの頭をよぎったフリーレンたちとの旅の思い出。それは激しい戦いの記憶でもなく、感動的なシーンでもない、何気ない日常の一コマでした。あれだけで、ザインにとってどれだけ「フリーレンたち」との旅が楽しかったのかが伝わってきます。一人旅がどういうものかをしっかりと噛みしめるザインが何ともいえない良さを醸し出していました。
 そしてヒンメルの指輪のシーンですよ!「こういう件が欲しいな」とは思ってましたが、想像の何倍も美しいものをお出しされて思わず泣いてしまいました。めっちゃくちゃカッコつけてるように見えるのは、フリーレンの記憶に強く刻んでもらうためなのかなぁなどなど、色々想像してしまうシーンでもありましたね。本当に良いシーンだった……


 といった感じで楽しませていただきました「葬送のフリーレン」。アニメに次があれば、今度は最初から追おうと思います。
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