機動新世紀ガンダムX 第32話「あれはGファルコン!」
二コラによって宇宙革命軍の総統・ザイデルと引き合わされたティファ。ですが、ザイデルは地球生まれのニュータイプであるティファを快く思っていない模様。ザイデル曰く「宇宙に住む民をニュータイプと定義するため、地球生まれのティファをニュータイプと認めるとアイデンティティーが崩壊するかもしれない」。しかし結局は自分の都合のいいようにニュータイプを解釈・利用しているようにしか聞こえません。今はまだ生まれが地球か宇宙かという区別だけですが、更に誰かにとって都合のいい区分が生まれてきそうな気がしてなりません。
ザイデルの思わぬ反応に戸惑う二コラですが、そんな彼がティファと交わした会話が印象に残りました。
ティファの「また、戦争が始まるのですか」という問いに、「ここはノアの箱舟だ。我らは荒廃した地球に新たな歴史を築く選ばれた民なのだ。だが新連邦は再び宇宙を支配しようとしている。オールドタイプは地球を滅ぼすだけだというのに」と答える二コラ。それを聞いたティファは「また、戦争が始まるのですね」と答えを得ていました。明確に戦争が始まるか否かについて述べてはいないものの、その言葉の裏にある意図を察したのが印象的なシーンでした。
自分たちの行いを正当化し、綺麗で最もらしい理由を並べてたてたところで、戦争は戦争。多くの人の命が失われることに変わりありません。そして、この戦争が最後になるとも限りません。今度はオールドタイプが、同じように正当性を主張し、地球を導かんと戦いを始める可能性だって十分に考えられます。結局のところ、互いの正義や主義主張のぶつかり合いなんだなって……
この会話の後に二コラは前述したザイデルの考えを聞き、戸惑った様子を見せます。果たしてあの会話の後に、再びティファから戦争が始まるのかを問われた際、二コラは同じように答えることはできたでしょうか。
一方のガロードはティファを取り戻すべく孤軍奮闘。万が一に備えてブリッジのレイアウトを把握する、初めての宇宙戦闘にも徐々に慣れ始めるといった頼もしさを発揮していました。宇宙戦においては、シールドで防御するだけでも機体が思わぬ方向に動いてしまう、という描写が印象的です。
しかし、かつてジャミルと戦い、ニュータイプの能力を失った者・ランスローにはさすがに歯が立たず……この戦闘時、コクピットに穴が開いて空気が漏れだした際に、風船ガムのような物体が飛び出して穴を塞いでくれるのですが、この機能が初見時から妙に好きでして。パイロットの手を殆ど煩わせることなく行える応急処置。面白い発想だなぁと感心したのを覚えています。
破壊するなと命令を受けてはいたものの、ほぼ原形を留めているDX。改めてその頑強さが示されましたが、絶体絶命の危機。ここで現れたのが!……まぁサブタイトルでバレバレですが、Gファルコンでした(笑。新たなヒロインも登場したところで、また次回。
二コラによって宇宙革命軍の総統・ザイデルと引き合わされたティファ。ですが、ザイデルは地球生まれのニュータイプであるティファを快く思っていない模様。ザイデル曰く「宇宙に住む民をニュータイプと定義するため、地球生まれのティファをニュータイプと認めるとアイデンティティーが崩壊するかもしれない」。しかし結局は自分の都合のいいようにニュータイプを解釈・利用しているようにしか聞こえません。今はまだ生まれが地球か宇宙かという区別だけですが、更に誰かにとって都合のいい区分が生まれてきそうな気がしてなりません。
ザイデルの思わぬ反応に戸惑う二コラですが、そんな彼がティファと交わした会話が印象に残りました。
ティファの「また、戦争が始まるのですか」という問いに、「ここはノアの箱舟だ。我らは荒廃した地球に新たな歴史を築く選ばれた民なのだ。だが新連邦は再び宇宙を支配しようとしている。オールドタイプは地球を滅ぼすだけだというのに」と答える二コラ。それを聞いたティファは「また、戦争が始まるのですね」と答えを得ていました。明確に戦争が始まるか否かについて述べてはいないものの、その言葉の裏にある意図を察したのが印象的なシーンでした。
自分たちの行いを正当化し、綺麗で最もらしい理由を並べてたてたところで、戦争は戦争。多くの人の命が失われることに変わりありません。そして、この戦争が最後になるとも限りません。今度はオールドタイプが、同じように正当性を主張し、地球を導かんと戦いを始める可能性だって十分に考えられます。結局のところ、互いの正義や主義主張のぶつかり合いなんだなって……
この会話の後に二コラは前述したザイデルの考えを聞き、戸惑った様子を見せます。果たしてあの会話の後に、再びティファから戦争が始まるのかを問われた際、二コラは同じように答えることはできたでしょうか。
一方のガロードはティファを取り戻すべく孤軍奮闘。万が一に備えてブリッジのレイアウトを把握する、初めての宇宙戦闘にも徐々に慣れ始めるといった頼もしさを発揮していました。宇宙戦においては、シールドで防御するだけでも機体が思わぬ方向に動いてしまう、という描写が印象的です。
しかし、かつてジャミルと戦い、ニュータイプの能力を失った者・ランスローにはさすがに歯が立たず……この戦闘時、コクピットに穴が開いて空気が漏れだした際に、風船ガムのような物体が飛び出して穴を塞いでくれるのですが、この機能が初見時から妙に好きでして。パイロットの手を殆ど煩わせることなく行える応急処置。面白い発想だなぁと感心したのを覚えています。
破壊するなと命令を受けてはいたものの、ほぼ原形を留めているDX。改めてその頑強さが示されましたが、絶体絶命の危機。ここで現れたのが!……まぁサブタイトルでバレバレですが、Gファルコンでした(笑。新たなヒロインも登場したところで、また次回。