ひびレビ

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ウルトラマンアーク 第23話「厄災三たび」

2024-12-21 10:43:18 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンアーク 第23話「厄災三たび」

 体調不良の部下の「大丈夫」を安易に捉えず、帰宅や待機を命じる伴所長やリンの頼もしさよ。

 さて今回は謎の体調不良で待機を命じられたユウマのもとに、アーク=ルティオンと志を同じくする存在・ビオルノさんがユピーを介してコンタクトを取ってきてくれました。「体調不良のウルトラマンの元に現れる同族(?)」というシチュエーションからセブン上司を思い出していました。
 ビオルノさん曰く、恒星ソニアの膨張を食い止める糸口を掴んだものの、不確定要素が残るためゼ・ズーが自らの作戦を強行しようとしているとのこと。そして、その作戦の鍵を握るゼ・ズーゲート=オニキスはどこにあるかというと……所在は予想できていましたが、気になるのがユウマが所在を知らなかったことですね。
 オニキスを破壊する局面で想像力を解き放ったのはアークの方でしたが、時を同じくして誕生したギャラクシーアーマーの出自をユウマは想像しなかったのでしょうか?また、この事実やユウマへの影響をアーク自身は想像できなかったのか?なども気になります。


 そこへ現れたモノゲロス、ディゲロスに続く第三の刺客・宇宙獣トリゲロス。無駄な破壊はせず、最初からオニキスの所在を明らかにするかのような波動を放ち、場所を特定した後に攻撃を開始するという、何とも効率的な動きから、敵も本腰を入れて来たことが伺えます。
 アークアイソードには刃のエネルギーを両腕にまとって対抗し、アークアイソードを放り投げた直後のアークファイナライズという、「ウルトラマンZ」に客演した時のエース兄さんばりの動きにもバッチリ光線で対応。ルーナアーマーの高速起動には、空に開いた目のような空間から送り込まれてきた三日月状の物体を周囲で回転させつつ対処……しかもその三日月状の物体が更なる役目まで持っているとは思わなんだ。

 この状況を比較的冷静に分析しているように見えたシュウさんでしたが、リンからそのことを指摘されると「冷静!?私が!?」と声を荒げていました。一見冷静に見えても、内心は後述するユウマの件もあって動揺しっぱなしだったのでしょう。心を落ち着かせるために分析に徹していたか、はたまた動揺しすぎて一周回って冷静になってしまったか……アークの危機にたまらず手を出そうとするシュウさんを、諫める伴所長のシーンも含め、感情が溢れ出ているこのシーン、結構好きです。

 対アークとしてあまりにも優秀過ぎるトリゲロス。アークが一人だったらあのままオニキスを奪われていたかもしれませんが、今回はこれまで培ってきた絆の力に助けられる形となりました。「全機、アークを救出せよ!」みたいな命令が下ったんだろうなぁと想像するのも楽しいです。
 そして更なる仲間の力、ウルトラマンにしては珍しい攻撃で好機を作り出すのですが……ここでアークが距離を詰めたのは、トリゲロスがディゲロスのように周囲にバリヤーを展開する可能性を考慮してのことでしょう。が、ゼ・ズーはそんなアークの想像すらも想定内であり、作戦のうちだったのかもしれない。そう思わされる事態が発生しました。
 ギャラクシーアーマーを装着していれば、咄嗟にゲートを作り出して逃げ込めたかもしれませんが、あの瞬間に再装着・ゲート生成・脱出をこなせたとは考えづらく……出来てもせいぜいソリスアーマー再装着ですかね?


 誰もが誰かを救うために走っている。しかし、その救う過程で犠牲は避けられないものなのか。
 「オニキスによる当面の危機は去ったが、ユウマに悪影響が出始めている」というのは、ゼ・ズーによる「ゲートを使うことで自分たちの星は助かるが、地球が滅ぶ」という状況と似ているようにも感じます。そして今回も、トリゲロスは倒せたものの……

 そんなこんなで次回はまたも特別総集編。この短期間でこんなに異動がある職場、嫌だなぁ(汗。
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