ケーブルを作り始めて感じているのは
1)素材の音・・・使用する金属のブレンドされた音
2)ケーブルの物性の音・・・硬さや大きさによる音
3)プラグの音・・・組み合わせるソケットとの音
どんなに高価な金属でもそれ1種類ではケーブルは出来ません。接続部の半田材、プラグの材質、絶縁材、メッシュの材質等々が全て音に出てきます。
また物性として硬いものや柔らかいものにはそれぞれ硬い音や柔らかい音になります。不思議ですね。
プラグにも相当に音質や音数に影響が出ます。実際作って聞き比べたものでないとこの差は理解できないでしょう。例えばシリウスケーブルのSCR-11とSCR-13ではプラグだけが違います。他の部分はまったく同じ様に作っています。でも出てくるサウンドは随分と違います。SCR-13を聴いてしまうとSCR-11では物足りなくなってしまいます。
「CDの中に入っている情報を全て取り出す」と言うのをケーブル作成の目標にしています。この時に大事なのが「瞬時伝送容量」です。小さいケーブルよりも大きいケーブルの方が有利なのが理解できるでしょう。また抵抗成分の低い(導電性の高い)材質ほど有利となるでしょう。ですので「音質」を追求して行きますとどうしてもケーブルが太くなって行きます。取り回し等の利便性との駆け引きですね。ここまで来ますともう「価値観」の問題です。