Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

産みの苦しみ

2013年10月04日 | ピュアオーディオ

現在オリンパスを置いている部屋の広さは7.5畳程です。#375+HL88(蜂の巣ホーン)を使ったシステムにしては非常に狭いと思います。旧事務所でも8畳ほどでしたので広さ的にはそう変わりは有りません。ただSPを置いている壁側の長さが2間(3.6m)欲しい処ですが、1.5間(2.8m)しか有りません。縦長配置になっています。4面の壁も襖や押し入れ、出窓、引き戸と満足な壁面を得られていません。床もSPとラックを設置している部分は板張り(1.5畳)ですが、聴取側は和室6畳となって非常にデッドな環境です。

まったくの音質対策の無い、一般的な古い住宅の狭い部屋でも「問題なし」と判断しています。この部屋で良いサウンドが出せれば、もっと良い部屋ではもっと良いサウンドに変わってくれるでしょう。一番心配していたのが低域の再生と部屋の共振です。現在の所ではその問題点はほぼクリアできる処まで来たと思っています。音の粒子を細かくして、音波の波形で出せば共振は出ないと云う事を、旧事務所時代に掴んでいます。ほぼその通りになっています。

以前雑誌で読んだのですが、JBL#4343を使っておられる方の部屋の広さの平均は6畳程度と書いて有りました。一部の恵まれた方を除けば、一般的な家庭の中で使われているのだと思います。そんな家庭の中で、2インチスロートのSPシステムが使えれば非常に良い事だと思います。

広い部屋では「残響」を利用して「出音」をごまかせますが、狭いデッドな部屋ではごまかしがききません。この狭い部屋で2インチスロートのドライバーを使う事の難しさは、使った事の有る方ならお分かり頂けると思います。#375は「咆哮」が出易いので如何に「咆哮」ではなく、柔らかいサウンドに出来るかがカギです。そのカギはテクニック(技術)を使えば不可能でないと思っています。実際旧事務所で出していたサウンドですので、ここでも出せると思っています。今回はプリの性能を更に上げていますので、「産みの苦しみ」を味わっているのだと思っています。