Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

良いケーブル程誤解を受けやすい

2013年10月22日 | ピュアオーディオ

ケーブルは機器間の伝送を担うパーツです。その中身は「電源」と「信号」の二つの側面を持っています。

「音質アップ」の為に「良いケーブル」(価格が高い場合が多い)ケーブルに交換してみたが、交換直後は素晴らしいと感じても、しばらく(2~3日)経つと、「なまっている」と表現されるような変化をしてくる。これが私の言う「ふん詰まり」の音です。この原因はケーブルに有るのではなく、接続された機器もしくは下流の機器に問題が有ると言う事です。現在オリンパスシステムで「チャンデバの活性化」と呼んで、その進捗を書いている内容そのものです。

単体の「良いケーブル」は基本的に「大容量」の伝送をします。ケーブルの太さや材質も市販の機器内に使ってある配線材とは比べ物にならないほど高級品が使われています。当然「伝送能力」も格段に違い、「機器内配線」(内部配線材、プリント基板等)とに大きなギャップが生じます。このギャップが大きければ大きいほど「ふん詰まり」(なまる)が大きくなります。

ただ面白いことに、長い時間をかけてそのまま使ってやれば、外部ケーブルの伝送能力に機器内配線材の伝送能力がいくらか追い付いて来ます。そうなると「ふん詰まり」は解消します。この原因はよく仕組みが判りませんが、「経験則」で得たノウハウです。機器の中で真っ先に「ふん詰まる」のが「電源トランス」です。この電源トランスのみがヌケルのに最低1ヶ月以上かかります。以前活性化した機器の電源トランスのみを交換したことがあって、その時のインターバルが約40日でした。(管球パワーアンプ)

オリンパスシステムも7段目の活性化が来ているようで、「ケーブルの質感」を少しづつ感じられるようになりました。チャンデバ1台交換しただけですが、システムと捉えてみれば1セクションになります。そこを通らないとSPから音は出てきませんから、その機器(チャンデバ)の活性化状況がそのまま出てくる音に反映されます。今月末には鳴らし込み累計800時間を突破していると思います。一般のケーブルならせいぜい1ヶ月から3ヶ月(100~150時間)もあれば十分です。個人的に「ゴールドスターケーブル」を使っていますので、その性能差のギャップがものすごいのだと思います。

「ケーブルで音質アップ」を考えるなら、階段を上るように1段1段とケーブルのグレードを上げていけば「ふん詰まり」の期間を短くできます。極端なギャップがなければ3ヶ月以内(200Hr)程度でいけると思います。旧事務所ではまさに「階段を上る」様な音質アップのやり方をしたので、こんなに長い期間苦しんだことはありませんでした。今回は意図的に「ギャップ」の確認をしているので長い時間が掛かっているとも言えます。