Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

それぞれの役割を考える

2015年05月17日 | ピュアオーディオ
機器で出さなければ出ない音やケーブルで出来る事、セッティングでしか出来ない事等、オーディオシステム全体を、大局的に捉えていかなければ高い音質には繋がらないと考えている。

ケーブルで「音色」を要求される方が非常に多い。確かにケーブルの材質で「音色」は変える事は出来るが、周波数特性やキレ・ヌケ・ノビも合わせてとなるとなかなか難しい。

機器やケーブル、セッティング、電源等は大局的に見れば「集合」なのである。重なり合う部分も有れば、重ならない部分も有る。歴然と単体の性能と云うものが有る。これをどれか一つのモノで「改善」する事は難しい処が出て来る。

「音色」は機器で担う部分だと捉えている。特にソース機器で音色を持たせないと後では難しい処が出て来る。プリアンプは全システムの司令塔で、表現方法がここでほぼ決まる。パワーアンプはSPをどれくらいコントロール出来るかが重要な要素だと思う。SPシステムは、音の表現力を決定的に決める。

セッティングは、力学や物理特性と云われる範疇に入り、電気的な事とは無関係に音質に影響する。

ケーブルは電源ケーブルとラインケーブル・SPケーブルではその作用が違う。電源や電源ケーブルは機器の性能に直結する。それに対してラインケーブルやSPケーブルは「伝送」の劣化を以下に少なくするか?が命題になる。それぞれにメインとなる役割が有る訳で、それらを機器だけで、ケーブルだけで解決しようなどと考えるのは「安直」・「小手先」に走る事だと思う。もっと「本質」を見る目を養って行きたい。