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Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

JBLのユニットの音質

2017年04月23日 | ピュアオーディオ
JBLのスピーカーは「オリジナル状態」で使う事が当たり前だと考えている方が多い。ごく一般的にはそれで良いと思う。しかし、同じ型番のユニットでも20年~30年もかけて作られている事は知っていて欲しい。

以前LE15AやD130をシリアル番号(製造番号)で追っかけて試聴した事が有る。それぞれ初期型(1940~1950年代)、前期型(1960年代)、中期型(1970年代)、後期型(1980年代)と製造され続けていた。

実際にそれらを試聴して見ると、基本的な性格は残っているが、それぞれが全くの別物くらいに「音質」は違う。少なくとも製造番号が若いほど「音質」グレードが上がる。8Ω仕様になった時点で大幅な音質ダウンをしている。やはり良いのは初期型・前期型の16Ω仕様のユニットで有った。シリアルNoが若い程「癖のない」サウンドになって来る。

JBLオリンパスは菱格子のサランネットを持ったSPシステムで、当時モダンなスタイルで人気が有った。しかし山水電気が輸入を始めた時期は1970年代。この時点で使って有るユニットはかなりのコストダウンをされていたと推定する。そのまま使っても必ずしも良いサウンドになるとは思えない。ユニットを初期型や前期型に交換して使えば本来の設計上の音質になると思う。またエンクロージャーも見えない部分でコストダウンされている事だろう。

私のオリンパス箱はS6仕様のC50箱。(1960年頃のモノ)そこに初期型のLE15を組み合わせている。LE15Aではない。LE15・LE15Aは5種類の製造番号の違うユニットを実際に購入し、付け替えて比較試聴をしてLE15(ブルーフレーム)に至った。1970年代のオリンパスのS7R、S8Rに使われているLE15Aは#20000番前後以降で有ると推察している。それは「粘る様な低音」になっている。初期型のLE15は初期型のD130の様な音の出方をするものです。この辺のユニットの特徴を理解せずに「JBLオリジナル」至上主義はナンセンスです。